伝説エピソードが多い芸能界だけに、1人で3大くくりを担える大物も多い。聞けば、もう一度初夢を見た気分になれるほどの豪快さ!
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まさに「歩く逸話」の勝新太郎(享年65)。その3大「侠」秘話を、芸能評論家・肥留間正明氏が明かす。
「大映時代の二枚看板だった市川雷蔵が、近視のため殺陣のたびに斬られ役に刀を当てまくっていたんですが、周囲は何も言えない。そこで勝は、雷蔵に『お前の殺陣でみんなケガしてるんだ。少しは勉強しろ!』と一喝し、雷蔵は初めて気づかされたんです」
大スターであっても大部屋俳優の不満を代弁する侠気は、後輩俳優に対しても不変である。
「彼の人気シリーズ『悪名』では、監督並みの力を持っていたんですが、ある日脚本を見ながら、売れ始めたばかりの舎弟役の田宮二郎に『よし、田宮死ね』と言い放った。田宮は大ショックです。しかし勝は、そのあと田宮に『お前はいつまでもチンピラ役でいいわけないだろう』って。実際、会社に掛け合い貫録ある役柄で主役映画を作らせたんです」
いよっ、勝新!
と合いの手を入れたくなる大芝居ではないか。そして3つ目は勝らしいカネ絡みのこんな秘話─。
「ある時、勝新が怖い筋に頭を下げて大金を借りた。ところが、そのあと勝新はいつまでたってもカネを返さない。というか、返せない。それでいてこう豪語した。『(カネを借りるという)俺の演技を1人で観た。これでチャラだ。返す必要はない』と」
さて、勝新に対抗できる女性芸能人の筆頭は、やはり松田聖子(50)。聖子の3大くくりは「欲しいものは必ず手に入れるエロスと強運のオンナ力」だ。肥留間氏が言う。
「彼女のすごいところは相手の才能を吸い尽くすこと。典型が松本隆で、聖子のヒット曲を多く手がけているけど、彼女と仕事をして以降、疲弊して輝きを失った。それを見ているのに、他の一流ミュージシャンも聖子に曲を書きたがるんですから一種の魔力です」
さらに、恋人を踏み台にステップアップする力も。
「郷ひろみ(57)と別れる時も結果的に自分の知名度を上げたし、次に神田正輝を口説こうと思ったら、神田を直接攻めず、当時入院中の石原裕次郎に手紙を書いたり花を贈ったりしたんです。郷と違い、仕事にうるさくない神田を捕まえ、子供を産み、結果として元祖ママドルとも言える立場を確立した」
そして3つ目は、「天然の羞恥心のなさ」だ。
「聖子の家に行ったことがある人によると、神田正輝があぐらをかいていると、その上に座り誰の前でも甘えたりするんです」
他にも肥留間氏には、「開いたら本当にエロいヘア写真集美女の3大秘話」も明かしてもらおう。
「まず林葉直子(44)。ヘア公開当時は将棋界のアイドルで、素人の女の子が挑んだ感じが強く、しかもすごい剛毛(笑)。友人の一人は『何度ヌイたかわからない』って。島田陽子(59)は、ある写真関係者に聞いた話だけど、カメラマンがバックから島田を撮っていると、脚の間からヘアどころかあの部分までよく見えてしまったとか(笑)。そして大竹しのぶ(55)。樋口(可南子)にヘア写真集の先を越されて悔しがったんだ。女優としての執念だよね。さんまに反対されたけど結局、離婚したあとに出した。乳首が意外に大きいのが印象的で、カネ絡みじゃなく、純粋に出したくて出したのは彼女くらいです」