間もなく平成の世も終わりを告げる。平成だけでなく昭和の時代も、男たちにとって「アイドル」は甘美な響きだった。
18年5月26日、西城秀樹の告別式の場で久々に姿を見せたのが、82年にデビューした石川秀美(52)。デビューのきっかけが「秀樹の妹オーディション」だっただけにショックは大きく、報道陣には口を開かずに葬儀場をあとにした。
中森明菜、小泉今日子らがひしめく「花の82年組」で、夫も同期の薬丸裕英である。ところが、やはり同期である早見優と松本伊代が薬丸を相手に、当時の暴露話をテレビで連発。
「ヤックン、モテてたよね。3股はかけていたんじゃない? 共演すると、握手すると見せかけて電話番号を渡してきてたし」
薬丸夫人はどんな思いで番組を見たのだろう‥‥。
石川の1年後にデビューした岩井小百合(50)は「銀蝿一家の妹分」をキャッチフレーズに、83年9月24日には史上最年少(15歳)で日本武道館コンサートを開催する。
岩井は一時、パチンコアイドルに転身したこともあったが、03年に医師と結婚。2児をもうけながら家族とともに音楽留学で渡米。08年に帰国したが、特に目立った音楽活動はしていない様子だ。
84年にデビューした「少女隊」(ミホ、レイコ、チーコ)は、売り出しの総額が30億円とも言われ、バブル時代を先取りした。もっとも、投資ほどの成果はなく、89年に解散している。
チーコの脱退で交代メンバーとして入ったトモこと引田智子(46)は、初代引田天功の娘という話題性があった。解散後に医師と結婚し、さらには化粧品販売会社を経営するなど手腕を発揮中だ。
そして90年代に入ると、「グラビアアイドル」という新たなジャンルが誕生。さほど巨乳ではないが、愛らしさとトークの切り回しに定評があったのが松田純(41)。レギュラー番組を多数抱える売れっ子であったが、01年に事務所を解雇され、芸能界から遠ざかる。
当時を知るグラビアカメラマンが言う。
「解雇となったのは、結婚したばかりの俳優・中野英雄との不倫密会を写真誌に撮られたから。実はリークしたのが当時の事務所社長で、移籍話に腹を立てて松田を不利な状況に追い込んだようです」
そして07年に結婚した松田はニューカレドニアに住んでいたが、その後、帰国。現在は都内の不動産会社でOLとして働いており、的場浩司の物件探しのテレビ企画に営業ウーマンとして登場。その場にいた坂上忍らを驚かせている。
06年の「日テレジェニック」で華々しく登場したのは原幹恵(31)だ。163センチ、B94・W61・H88のダイナミックなボディは、21世紀を飾るにふさわしかった。
そんな原は、17年にグラビア卒業を宣言。さらに18年1月末限りで休業し、海外留学することが発表された。一部には「悪い男に振り回された?」との声もあるが、真相は闇の中だ。
さらに10年代の爆乳クイーンに君臨した“やなパイ”こと柳瀬早紀(30)も、18年夏から活動履歴が途絶えている。休業宣言もないまま半年以上が経過し、ファンの間でも心配する声が多い。事務所移籍にまつわるトラブルもささやかれたが、どうやら、その可能性も低いようだ。
唯一の手がかりは、親友である天木じゅんが18年9月25日のツイッターで「新しい道でどんどん成功してほしい」と書いたこと。ファンに別れを告げる機会もなく、転身したのだろうか。