今年の干支は亥(イノシシ)。そこで、JRA所属の亥年生まれの騎手に注目してみよう。以下12人がその顔ぶれだ。
●美浦所属=石川裕紀人、木幡初也、鈴木慶太、田中勝春、吉田隼人。
●栗東所属 =岡田祥嗣、北沢伸也、黒岩悠、小坂忠士、小崎綾也、松若風馬、義英真。
これを見ると、現在活躍が目立つのは、松若と吉田ぐらいといったところか。田中もGI勝ちのある1000勝騎手だが、最近の成績からは“過去の人”という印象が強い。
「松若、吉田以外で今年注目すべきは、東の石川、西の小崎でしょう。通算勝利数は同期の松若と比べると100勝以上少ないが、これは両者ともに大きな落馬事故が響いたもの。決して騎乗技術が劣っているからではありません」(スポーツ紙記者)
現に石川はデビューした14年に12勝し、民放競馬記者クラブ賞を木幡とともに受賞。その翌年には、有馬記念でオーシャンブルーに騎乗しているほど。同年は40勝をあげたように、その騎乗技術は高く、多くの競馬関係者から「センスのある若手騎手」と見られている。
「小崎もデビューした年に38勝し、中央競馬関西放送記者クラブ賞の新人特別賞を受賞している。その後はケガに苦しみましたが、17年後半にはオーストラリアで武者修行して腕に磨きをかけた。そして昨年、函館2歳Sではアスターペガサスで大外一気を決めて初の重賞勝ち。“追える”ところを見せつけています」(前出・スポーツ紙記者)
この2人、昨年はともに20勝台前半の勝利数に終わっているが、今年はそのようなことはないだろう。敏腕エージェントもついているため期待は大きい。馬券購入の際の参考にしてみてはどうだろうか。
(競馬ライター・兜志郎)