スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「距離適性重視モーニンが勝つ」

 今週から1カ月間、東京開催となるが、その開幕週のメインは根岸S。フェブラリーSの前哨戦である。

 距離は本番より1ハロン短い1400メートル戦。根岸S-フェブラリーSを連覇した馬は少なく、本番に直結した重賞とは言いがたい。ここで好勝負を演じても、1ハロン延びるだけで距離の壁は厳然としてあるようだ。だから意外にも、独立した重賞と捉えるべきなのだろう。

 ただ、舞台は直線の長い東京コース。そう大きな紛れはない。

 03年に馬単が導入されて以降、これまでの16年間、その馬単での万馬券は5回(馬連は2回)。この間、1番人気は5勝(2着5回)、2番人気は2勝(2着1回)。1、2番人気のワンツーで決まったのは2回のみだが、大きく荒れることが少ない中穴傾向の重賞と言っていいだろう。

 では、顔ぶれを見てみよう。超一流と言える名はないが、それでもメンバーはなかなか。昨秋の成績がイマイチだったことからか、NHKマイルCを制したケイアイノーテックがダートに活路を求めてきたのは注目もの。血統(母系)からダートは問題なさそうに思えるが、さて、そう簡単にいくかどうか。

 その他、有力どころの力量にそう大きな開きはなく、ならば距離の適性がポイントになると見て、モーニンを大きく狙ってみたい。ダートの1400メートル戦は〈4 1 0 0〉と連対を外したことがなく、コースを問わず、7ハロン戦を最も得意としているからだ。

 しかも東京コースとの相性はよく、ここはいわば狙っていたレース。マイル戦も十分に守備範囲ではあるが、本番よりも、ここに全力投球と見るべきではないだろうか。

 前走の京都でのJBCスプリント(GI)は4着に敗れたが、勝ち馬との差はコンマ5秒。しまいの脚は強烈で、印象に残るものだった。

 その後は、ここを目標に短期放牧でリフレッシュ。しっかりと乗り込んできており、寒い時期なのに馬体は緩んでおらず、実にいい雰囲気に仕上がっている。1週前の追い切りも軽快でリズミカル。臨戦態勢はきっちり整っている。

 ならば距離、コースと走れる条件がそろっている一戦。中心視していい。

 連下は当然、有力どころ。クインズサターン、サトノファンタシー、サンライズノヴァ、そしてユラノトといったところだが、中でも狙っておもしろいのは、先週の東海Sを回避し、こちらにホコ先を変えたクインズサターンだ。

 マイル戦は〈4 3 0 4〉と最も得意としており、狙いは当然、このあとのフェブラリーSと思われる。しかも7ハロン戦は初めて。手を出しづらい面はあるが、直線の長い東京コースなら十分勝負になっていいのではないか。

 前走の師走Sは3着に敗れたが、やや余裕残しの作りで、状態が本当ではなかった。この中間は順調そのもの。しまいがしっかりしており、東京コースは得意とするところ。大勢逆転があっていい。

 一方のシルクロードSは、ペイシャフェリシタが狙いだ。

 前走のカーバンクルSは4着。好位につけ、粘り込みを図ったが、切れる脚が見られずに終わった。それでも勝ち馬とはコンマ3秒差。4カ月ぶりの実戦だったことを思うと、悪い内容ではなかった。

 休み明けを使われたことで稽古でも素軽さが出て、この中間は、いい感じの仕上がり。京都は初めてになるが、輸送慣れしており、問題はあるまい。

 最も得意とする6ハロン戦で、ハンデは恐らく53キロ、背負っても54キロ止まり。良馬場ならチャンス十分だ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人・坂本勇人「2億4000万円申告漏れ」発覚で「もう代役・中山礼都の成長に期待するしかない」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」