大坂なおみにまたもや、「コーチ問題」が発覚した。13、14歳の頃に指導してもらったコーチが「約束のカネが払われていない!」として、米カリフォルニア州の裁判所に訴え出たのだ。
「当時、大坂の父親がなおみと姉・まりのためにコーチを雇ったものの、その報酬を払えなかったそうです。その代わり、『将来、賞金の20%を永久に払い続ける』という約束を交わした、と。昨今、そのコーチは大坂の父親は何度か会って話し合っていたみたいですが…」(テレビ局スポーツ部員)
その一報を伝えたアメリカのニュースサイトTMZによれば、大坂サイドの弁護士が「あり得ない話」と一笑し、全面的に争う姿勢だという。
大坂がプロとしてここまで稼いだ賞金額は14億円強。急にお金持ちになったとたん、初めて会う親戚や自称親友が現れるのは、よくある話、ということを今さらながら再認識させられるような一件だが、それにしても、昨今の大坂は“コーチとの衝突”が多い印象だ。
「契約を解消したサーシャ・バインコーチは、癒やし系の言動で日本でも人気を博していました。ただ、海外の選手はコーチを代えるのは珍しくありません。4大タイトルの2つを獲得したので、戦略も調整も変わりますからね」(専門誌記者)
後任のジャーメイン・ジェンキンスコーチとの新コンビで臨んだBNPパリバ・オープンは4回戦で敗戦となった。新コーチとの関係はまだ“お試し期間”の域を出ていない。同試合中、こんなひと幕もあった。劣勢を変えようとジェンキンスコーチが駆け寄ると、大坂は「ワタシの人生にようこそ」と、いきなりヘンな声をかけたそうだ。ジェンキンスコーチは苦笑いしていたそうだが、次大会は大坂が得意とするマイアミ・オープンだ。
「大坂の自宅に近いところが会場となります。そこでジェンキンスコーチを加えた新体制のメンバーを呼び寄せ、ミーティングも開く予定です」(前出・専門誌記者)
大坂は新コーチとの信頼関係を深めるため、夜通しでいろいろな話をするという。「人生にようこそ」の声掛けもそうだが、信頼関係が構築できるかどうかは、コーチが大坂独特のヘンな言い回しのジョークが理解できるかどうかにかかっているようだ。
(スポーツライター・飯山満)