雅子皇后の外交デビューを前に立ちはだかるのがトランプ氏。数々の不適切発言を連発している大統領だけに、多くの国民は心中穏やかではない。しかも、今回の訪日スケジュールには宮中晩餐会の予定も繰り込まれている。皇室ジャーナリストが語る。
「晩餐会には未成年の愛子さまは出席されないでしょうが、雅子皇后は出席されるはず。晩餐会後には立食パーティーが開かれ、その場で天皇陛下を前に舞い上がったトランプ氏が歯に衣着せぬ発言をする可能性も否定できません」
実際、トランプ氏は、17年にドイツで開催されたG20で舌禍騒動を引き起こしている。
夕食会で隣に座った安倍昭恵夫人について「ハローさえ言わないほど、英語を話さなかった」と、米新聞社のインタビューに答えている。総理夫人の英語力を疑うような発言で、物議を醸したのだ。
「そればかりか、仏・マクロン大統領のブリジット夫人に対しては初対面で握手の手を差し伸べた夫人を抱き寄せてハグ&キスと熱烈な初対面を演じてみせました。そして夕食会では、両手でブリジット夫人の体のラインをなぞるような素振りをして『すばらしいスタイルだ。肉体的にすばらしい。美しい』と褒めたたえたのです」(政治部デスク)
トランプ氏がその名のとおり常套手段とする「リアル神経衰弱」に持ち込み、雅子皇后が困惑する事態にならなければいいが‥‥。
「いえ、海外生活の長かった雅子皇后はたとえハグなどされたとしても動じることなどありませんよ。生っ粋の外交官なので、アメリカンジョークの下ネタすら平気です。むしろ、事前に綿密に下調べしてトランプ氏のことを丸裸にしているはずです」(皇室ジャーナリスト)
トランプ氏に「カード合わせ」をさせない、天皇・皇后両陛下の華々しい外交デビューの成功を願うと同時に、楽しみでもある。
今回のトランプ氏訪日は安倍晋三総理(64)が取り仕切っているが、
「(譲位の時期をめぐる意見の食い違い報道など)最近の天皇家と安倍政権の確執を見守る中、トランプ氏は安倍政権より天皇家との緊密な関係が重要だとの考えに至って当然です。日米関係を強化するためにも、天皇・皇后両陛下を取り込もうと努力するでしょう」(北氏)
天皇、そして「外交ブレーン」たる雅子皇后への懐柔作戦が繰り出される、というのか──。
令和の天皇・皇后両陛下による、予測不能男の賢明なるさばきをぜひ見たいものである。