カラテカ・入江慎也の解雇に始まり、雨上がり決死隊・宮迫博之やロンドンブーツ1号2号・田村亮、スリムクラブらの謹慎を招いた芸人らによる「闇営業問題」。謹慎処分となった多くの芸人がいつ復帰できるかのメドはいまだ立たず、反社会的勢力相手の営業の代償は極めて大きいものとなった。
こうした芸人たちの窮状に男気を見せているのが大物芸人たち。ダウンタウンの松本人志は「ワイドナショー」(フジテレビ系)では事務所を介さない「闇営業」について「30年前は自分もやっていた」と発言し、こうした営業自体に大きな問題はないことを強調した。
明石家さんまも「MBSヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)で闇営業問題について言及。
「入江には世話になっているから、入江にたのまれたらオレも絶対に行っていた」と、正直な胸の内を明かした。そんな中、「闇営業を巡る『超大物芸人の発言』に多くの関係者が困惑しているんですよ」と明かすのは芸能事務所マネージャーだ。その芸人とはオール巨人だという。どういうことか。マネージャーが語る。
「7月10日にオール巨人が『カジサック』ことキングコング・梶原雄太のユーチューブ動画にゲスト出演したのですが、そこで『「闇営業」と「直の営業」は別』という趣旨の“新たな定義”を提示したんです。これにお笑い業界内で『勘弁してくれ!』の声が噴出しているんです」
この巨人の発言で「多くの芸人が風評被害をこうむりかねない」と前置きして同マネージャーが言う。
「巨人は『会社を通さないだけの営業』を『直の営業』と表現して『反社会的勢力相手の営業』のことを『闇営業』と言っているのですが、今さら『闇営業』の定義を変えられると『闇営業をやったことがある』と明かした芸人に大迷惑がかかりかねないですよ。大御所だけにもっと考えてしゃべってほしかったですね」
さまざまな側面から、まだまだ収束しそうにない闇営業問題であった。
(牧マコト)