7月16日に北海道新ひだか町で行われたサラブレッド1歳市場「セレクションセール2019」で、直木賞作家の浅田次郎氏が「ダッシングハニーの2018」(牡、父ダンカーク)を1050万円(税抜)で落札した。
「半妹に、18勝して2度のNARグランプリ年度代表馬に輝いた名牝ラブミーチャンがいます。他にも近親に1億3000万円を稼いだダブルスターがいて、ダート路線で期待できそうです。浅田氏はこれまで30頭ほどの馬を持ちましたが、馬運がいいとは決して言えず、一番稼いだのがステイゴールド産駒の牡馬グレートマーシャルで、その獲得賞金は3871万円。まずは、その数字を超えたいところでしょうね」(スポーツ紙記者)
TUBEの前田亘輝も、同じ市場で「ブリーズドゥメールの2018」(牡、父ロードカナロア)を1200万円で落札した。
母は中央未勝利⇒園田2勝⇒中央再転入して未勝利だったが、血統の良さを買われて繁殖入り。ロードカナロアを付けて誕生したのが、この馬だ。
「初仔のためやや小さめですが、どのように成長していくか楽しみなところ。前田の馬運はまずまずで、所有馬ノブワイルド(牡7)は中央では1勝止まりでしたが、浦和に転入後、交流重賞・テレ玉杯オーバルスプリント(GIII)に優勝。これまで中央・地方合わせて6073万円の賞金を獲得しており、セリで525万円で手に入れた馬なので、かなりのプラス計上になっているんです」(前出・スポーツ紙記者)
はたして、今回はどちらの高価なお買い物がお得な結果をもたらすのか。
(競馬ライター・兜志郎)