スポーツ

競馬界2016年上半期「ビックリ事件」をスッパ抜く!(2)初のドーピング違反者が出た

20160707f

 この警察ざたに対応したのは、鮫島の所属先の浅見秀一調教師である。

「未成年の飲酒ということで、すぐにJRA関係者へ謝罪を入れ、可能なかぎり、その週の騎乗をキャンセルさせて、謹慎させた。本人も丸坊主になるなど、師匠が厳しい姿勢を示したことで、大事に至らずに済んだものでした。もちろん、酒を飲ませた騎手らもJRAから注意を受け、反省していました」(厩者関係者)

 鮫島は3週間、騎乗を自粛したのだが、浅見師は今も怒っているという。

 若手騎手の育成に尽力する調教師たちにとっては実に嘆かわしい事態だが、中堅騎手の問題行動を指摘する声も多々聞こえてくる。競馬ライターが苦笑する。

「西なら松田、東なら吉田隼人(32)ですかね。どちらもローカルで培った技量の持ち主だけに、若手からの評判を聞いてガッカリさせられました。まず、松田は若手を理不尽に叱っている。菱田裕二(23)や若松風馬(20)と乗り合わせたレースで、彼らが逃げ馬を追走しながら捕まえにいかないと、『どこに目をつけてるんだ!』『ペースを考えろ!』とどなっていました。松田は彼らの後ろにいて、追い込みが届かなかったんですが、要するに、自分の都合のいい展開にならなかったため、好きなように逃げさせるな、と言いたかったわけです」

 昨年の有馬記念でGIジョッキーの仲間入りを果たした吉田も、人望に欠けるキライがあるらしく、

「若手に合コンを依頼しながら、好みの子がいないと不機嫌になって帰る。自分が主催した宴席でも、場の雰囲気が盛り上がらないと、金も払わないで消えていく。もちろん、若手から騎乗アドバイスを請われても、調教師でもそばにいないかぎり、ほとんど応じません。まぁ、それも裏を返せば、有能な外国人騎手の襲来によって勝ち星を食われ、自分の身を守ることで精いっぱいだから、という側面もあるわけですが‥‥」(競馬サークル関係者)

 JRA所属となったM・デムーロ(37)とC・ルメール(37)がリーディング上位をひた走る現状に加え、「黒船襲来」と例えられるように、短期免許で来日する外国人騎手がもてはやされる傾向が強まっている。

 その外国人騎手の短期免許制度の見直しが、5月17日にJRAから発表された。スポーツ紙デスクが言う。

「簡単に言えば、交付の際の成績基準などの条件が厳しくなり、時期によっては来日の人数が減ることになるでしょう。最大の理由は、2月6日のドーピング検査で、L・コントレラス(29)の尿から禁止薬物のオキシコドンが検出されたことです。オキシコドンは日本で麻薬指定されている。03年にドーピング検査がスタートして以来、初の違反者が生まれたことで、今後は全騎手に対し、(JRAは)検査強化を図るそうです」

 JRAはコントレラスに対し、今後5年間、免許を交付しないことを明らかにしている。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
巨人・坂本勇人「2億4000万円申告漏れ」発覚で「もう代役・中山礼都の成長に期待するしかない」
3
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
4
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」