この連載の初回、知人から熱心に「梁山泊の名前を譲ってくれ」と頼まれ、結果、梁山泊の名をかたったニセ攻略情報で多くの人たちがダマされたことを話しましたが、被害者の方たちは、「梁山泊=私たち」だと信じて攻略法を買い、お金だけを吸い取られてしまった。私が「梁山泊」の名を手放さなければ、こんなことは起きなかったという自責の念は消えません。
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そんな元リーダーK氏は、日本が抱えるさまざまな問題に取り組む団体「グローバルファミリー」と出会い、「弱者救済」「助け合う精神」に共感し、感銘を受ける。それをきっかけにして、同団体のF会長と話す機会が訪れ、的確なアドバイスをもらうことになり、新生「グローバルファミリー梁山泊」の構想が持ち上がる──。
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F会長からは「一度、モヤモヤしている気持ちを公に打ち明けてみてはどうだろうか。そして世界を見ながら、何ができるのかを考え、行動に起こしてみるといい」と、助言をもらいました。
それが今回インタビューを受けた理由の一つでしたし、今一度、新生「グローバルファミリー梁山泊」として再始動し、皆さんのお役に立つことができないか、そんな思いです。「グローバルファミリー」は日本だけではなく、世界を視野に入れているので、同志団体は世界各地に広がっています。現在の会員数は5万人以上。ただ、数万レベルでは世の中に何の影響力もないので、1日も早く数十万、数百万、またそれ以上を目指しています。
会員の中にはさまざまな職種の人たちがいて、お金や知恵を出し合い、結束を深めて影響力を保持することにより、世の中の問題解決に取り組んでいます。その一員として、私に何ができるのかを考えていくと、例えば、社会復帰問題であれば何か役に立てそうかなと思っています。
少年院や刑務所入所歴、犯罪歴、ヤクザやマフィアなどの在籍過去などから、更生して真面目に働きたくても、就職が難しいといった状況は、昔からずっと続いていますよね。
私自身も梁山泊時代に傷害容疑で逮捕されて罰金刑を食らっている立場ですし、梁山泊解散後、道を外さず、世の中に適応できるようになった仲間もいれば、ヤクザになったり、飲酒運転で重大な事故を起こしてしまったメンバーもいます。
当時20代だった若いメンバーたちの日頃の生活や将来について、もう少しアドバイスを送ることができなかったかな、という悔いもあります。そういう経験を新生「グローバルファミリー梁山泊」で生かせればと考えています。