全公演を中止していた宝塚歌劇団が7月17日から花組公演、ミュージカル浪漫「はいからさんが通る」を宝塚大劇場で再開した。
宝塚の公演といえばチケットの一般発売は、瞬時に完売。一般ファンはなかなか手に入れることが難しかったが、今回は少し事情が違うようだ。
「花組の新トップスター・柚香光(ゆずかれい)のお披露目公演、しかも座席数も大幅に減らしているため、チケットは大激戦が予想され、発売と同時に完売と思われてましたが、7月17日時点では、8月以降は座席の種類を選ばなければ、ほぼ購入可能な状態でした。新型コロナが発生する前はありえないことでした。客席数半減でこの販売状況は、やはり感染者の激増で客の買い控えがあるのではないでしょうか」(宝塚に詳しいライター)
このチケットが一般発売た頃に東京・新宿のシアターモリエールで上演された舞台「THE★JINRO」で新型コロナウイルスの集団感染が発生したこともチケットの買い控えに拍車がかかったのでは、と同ライターは推測する。実際、ネット上では〈モリエールの件があるから今は観劇は怖い〉〈JINROクラスターのおかげで観劇しただけで濃厚接触者って考えると、社会的リスクも大きくて面倒〉〈この時期に舞台再開なんて宝塚タイミング悪すぎ〉〈なんで先を急ぐの。音楽も録音で中途半端な舞台より、フルオーケストラで従来の満員御礼で華やかな舞台でみたい〉との声が上がっている。
宝塚歌劇は、8月以降も中止を余儀なくされた公演の再開が続々と決まっている。まずは本拠地での公演を無事に千秋楽まで迎えてほしいものだ。