その結果、山崎アナの独立が現実味を帯びることとなる。
「これまで親しいスタッフから『独立に興味ないの?』と話を振られても『家庭の事情でムリです』と一笑に付してきましたが、最近では『うまくいきますかね‥‥』と話に乗ってくるようになった。フジ局内では彼女が出演する『とくダネ!』の打ち切りと同じタイミングの来春独立の可能性がささやかれているんですよ」(フジ社員)
早くも争奪戦ムードが高まっており、芸能プロ関係者はそのタレント性を絶賛するのだ。
「複数の芸能事務所が興味を示しているようですが、とりわけ獲得の意思を強く見せているのが宮根誠司(57)、羽鳥慎一(49)らが所属するテイクオフですね。8月に田中みな実が離脱したことから、大物女子アナの獲得が急務となっているんです。かつて『ノンストップ!』で山崎アナと共演し、プライベートでも親しいハリー杉山(35)が所属するため、事務所ではハリーに彼女のスカウトを期待する向きもあるんですよ」
さらに、
「おばたが所属する吉本興業も彼女の獲得に意欲的ですね。アナウンス部の大先輩・内田恭子(44)の夫がよしもとクリエイティブ・エージェンシーの取締役という背景から『内田ルートで彼女に打診がなされている』との話も聞きます」
と語る関係者もいるほど。
フジ局内では「2番手候補」と言われてきただけに、その流出時期は意外と早いかもしれない。
女子アナのみならず、フジテレビは視聴率の低迷など悩みが尽きない。そこへ、「NHKのエース獲得」をもくろんでいるというビッグニュースが飛び込んできた。フジ関係者は苦しげな表情で、
「加藤綾子(35)をMCに抜擢し、鳴り物入りでスタートした夕方のニュース『Live News it!』も、蓋を開けてみれば大苦戦。今年に入り『news every.』(日本テレビ系)など裏番組がコロナ報道で視聴率を伸ばす中、視聴率1%台も珍しくない惨状です。局内では『年間2億円以上のギャラをカトパンに払うのはもったいない』との声が飛び交い、『ポストカトパン』を探る動きが加速しているんです」
そうした中、局上層部が獲得を熱望しているのが、自他ともにトップアナの一角を担うNHKの「ニュースウオッチ9」MC、和久田麻由子アナ(31)だという。フジ関係者が声を潜めて言う。
「『和久田アナはフジテレビ向きの顔』と都合のいい思い込みを口にする人間もいるほど、フジ上層部にはファンが多いんですよ。ある幹部は『彼女が来てくれるなら、言い値で契約してもらってもかまわない』と断言するほど惚れ込んでいます。長らくフジの生え抜き女子アナは、ことごとくニュースを読むのが下手な人材ばかり。滝川クリステル(42)、秋元優里(36)以来の報道の顔となるアナの獲得は十年来の悲願なんです」
さらに、夜のニュース「FNN Live News α」を担当する三田友梨佳アナ(33)が今年1月に結婚し妊娠休暇間近とみられている。ますます局内から報道の顔となりうる女子アナを探すのは難しい。NHKとの女子アナ争奪戦となると、同局には、今も「2年前のトラウマ」が残っている。
「2年前にNHKを退社した有働由美子(51)に熱烈なオファーを出していたものの、契約直前で日テレの『news zero』にかっさらわれてしまった。このことが多くの社員に後遺症として残っています」(フジ関係者)
新婚の和久田アナがフジになびくかはまだ未知数。その手腕が問われる秋の争奪戦となりそうだ。