芸能

黄金の“ミリオンセラー歌姫”を総直撃<忘れじのオンナたち>コロナ禍で消えた久保田早紀「異邦人」の復活

 時代を揺るがすほどのパワーがあった歌姫たちのヒット曲。このところ姿を見かけない歌手たちは今、どうしているのか──。

 美空ひばりの後継者と目され、2枚のミリオンヒットを持つのが都はるみ(72)だ。75年の「北の宿から」(143万枚)は翌76年の日本レコード大賞に、80年の「大阪しぐれ」(114万枚)は同賞の最優秀歌唱賞に輝いている。

 そんなはるみは「普通のおばさんになりたい」の言葉とともに、84年の紅白を最後に引退。その後、プロデューサー活動を経て、90年に歌手活動を再開。コンサートツアーや紅白を含めた歌番組へも積極的に出演したが、公私ともにパートナーだった中村一好氏の死去(08年)もあって心境が変化。

「いい詞に出会えばいいけど、なかなか巡り合わない」

 そのコメントを最後に、15年からは再び休業状態に入っている。

 ジュディ・オングの項でも触れたが、作曲家として日本一のセールスを誇る筒美京平作品。その初めてのミリオンヒットとなったのが、いしだあゆみ(72)の「ブルー・ライト・ヨコハマ」(68年)だった。

 昨年3月には元夫だった萩原健一の、そして今回の筒美氏の訃報に、それぞれコメントを出しているが、女優業は開店休業状態が続いていた。

「あまりの激ヤセぶりに体調不良説もささやかれましたが、久々に姿を見せたのが、ドラマ『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)でした。女優として出世作となったドラマ『北の国から』(81~82年、フジ系)や、映画『駅 STATION』(81年、東宝)の倉本聰氏の脚本であったことから、出演に踏み切ったようです」(放送記者)

 完全復活も近いだろうか。さて、80年代を間近に控えた79年10月、彗星のごとく現れたのが久保田早紀(62)が歌う「異邦人」だった。シャープな美貌を持ち、ピアノによる弾き語りの自作曲は、オリエンタルムードも手伝って144万枚の特大ヒットを記録。その楽曲の完成度は今でも語りぐさとなっており、中森明菜、ZARD、原田知世ら数多くのアーティストにカバーされている。

 そんな久保田は、84年に音楽家の久米大作氏と結婚。同時に「久保田早紀」としての活動を引退。以降は本名である「久米小百合」名義で宗教音楽をベースとした活動を長らく続けることに。

「実は今年6月7日、36年ぶりに『久保田早紀』としてコンサートに出演することが発表されたんです」(音楽プロモーター)

 ところが、コロナ禍により公演は中止。来年1月27日への延期が決まったが、再度の中止がなければ「異邦人」を披露する貴重な機会となりそうだ。

 人気女優だった藤谷美和子(57)は、かねてから目指していた歌手の道を、大内義昭(故人)とのデュエット曲「愛が生まれた日」(94年)を得て、念願のデビューにこぎつける。自身の主演ドラマの主題歌であり、カラオケの定番になったことで132万枚を売り上げた。

 同年の日本レコード大賞で優秀作品賞を、そして紅白歌合戦にも初出場を決めたが、藤谷にとってもこの年が活動のピークとなる。03年には皇居坂下門にタクシーで乗りつけ「紀宮様は私の妹」と1時間余り車内に籠城する騒動を起こしたことも。

 05年以降、活動はストップしたままとなっているが、警視庁のテロ対策リストでは、今も「監視対象者」に挙げられている‥‥。

 92年に「サヨナラ」でブレイクしたGAOは、性別・年齢不詳を売りにしていた。ハスキーな声質と、短髪でデニムが似合うスタイルがそれを可能にした。ところが、17年には週刊アサヒ芸能のインタビューで、こんな後日談を明かしている。

「性別不詳といっても、普通に見れば女だとわかるだろうと思っていたんです。ところが、ファンレターに『ずっと男性だと思っていました。女性と知り、ショックで失恋した気分です』と書いてくる人もいました」

 文字どおり、勘違いからファン心理的にも「サヨナラ」となってしまったようだ。ちなみに、GAOは現在もマイペースな活動を続けている。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」