ビデオリサーチは2月17日、2020年のテレビCM出稿動向(関東地区)を発表。タレント別テレビCM出稿量(秒数)では、米倉涼子が1位を獲得した。
米倉は「興和」「楽天モバイル」などのCMに出演しており、前年の11位からトップに。2位の橋本環奈、3位の吉岡里帆もそれぞれ前年順位から10位以上のランクアップをみせている。
「このランキングは契約社数ではなく、どれだけの時間CMが放送されたかを示しています。タレントの人気はもちろんのこと、どの企業・業種が元気がいいかの指標にもなります。ベスト3の米倉が楽天モバイル、橋本がNTTドコモ、吉岡がワイモバイルに加え、5位の深田恭子がUQモバイル、濱田岳がauと、2020年も例年通り携帯キャリアが強い。 また米倉は昨年4月、事務所を移籍したばかりでしたが、これだけCMに出ているということは円満退社だったことを現しているといえます」(エンタメ誌ライター)
このランキングは名古屋地区、関西地区も発表されているが、関東地区との違いとして、両地区とも1位が松本白鸚、2位が米倉になっていること。さらに関西地区では上戸彩 (関東地区18位)が8位にランクイン、名古屋地区では香川照之(関東地区ランク外) が9位入っているのが目につく。
「松本が名古屋、関西で1位なのは、首都圏より地方のほうが自動車保有率が高いので、 ソニー損保の出稿量が関東より多いからだと思われます。上戸が関西で上位に食い込むのは大阪ガスのCMに起用されているから。また香川が名古屋でベスト10に入るのは、トヨタのCMに出ているからでしょう」(前出・エンタメ誌ライター)
地域による特色の違いも興味深いところだ。(鈴木十朗)