元プロ野球選手・川藤幸三氏。阪神タイガースでは主に代打要員として18年間在籍し、通算安打は211本ながら、毒舌めいたユーモアと男気あふれるキャラクターが阪神ファンに愛されてきた。
そんな川藤氏が、お笑いタレント・陣内智則のYouTubeチャンネル〈陣内智則のネタジン〉に出演。川藤氏は、愛されるキャラクターの1つである三振後も胸を張って意気揚々とベンチに戻る姿も印象的だが、その「理由」を陣内に明かしている。3月24日に〈【プロ野球開幕直前SP!】元阪神タイガースのレジェンド選手がネタジンにやって来た!〉とタイトルした投稿回でのことだった。
川藤氏の現役時代の成績を持ち出し、「普通ならクビの選手…」とまずはスタッフの笑いを誘った陣内は、三振後の堂々とした川藤氏の姿を振り返り「アレは決めてんですか?」と質問。これに川藤氏は「決めてた」と端的に回答。
理由として、相手ピッチャーはエースであり、自身は補欠(控えの選手)であることから相手が勝って当然といった認識があったようだ。また、安打を放った時にはもちろん誰でも胸を張るが、凡退した時こそアピールタイムだと言わんばかりにバットを肩に担いで堂々とベンチに戻っていたのだという川藤氏は、「凡退して背中を丸めてベンチに戻れば、二度と使われない」とも口にし、自陣の首脳陣へのアピールであったと明かしたのだった。
かつて、巨人の江川卓氏からカーブで三振に打ち取られた際には、マウンドの江川氏に「カーブで三振なんか取りにきやがって」と試合中に息巻いたこともあったそうで、打ち取って何で文句を言われなければいけないのか…と動揺を誘う心理作戦でもあったことを明かす川藤氏。バンカラに見えて、実はクレバーな一面もあったのでは?と思わせる興味深い話が拝聴できた。
(ユーチューブライター・所ひで)