サントリーミステリー大賞や日本推理作家協会賞の受賞作で知られる黒川博行氏の連載小説が、11月26日(火)発売の週刊アサヒ芸能(12/5号)から始まる。
「大阪」「裏社会」とくれば黒川氏の独壇場のようなものだが、今回のテーマは「貧困ビジネス」。
生活保護の不正受給やそれに絡んだ医薬品転売など、社会の底辺にも「悪」は遍在する。だが、それすらをもシャブり尽くす「悪いヤツら」が存在しているのだ。
新連載の第1回目は、「振り込め詐欺」のカネの受け渡し手口のリアルな描写から始まる。大阪の市街で500万円もの大金をかっさらおうとする緊迫のシーンが展開する。
タイトルの「勁草(けいそう)」は読み下すと「強い草」。激しい風にも折れない草、転じて「意志や節操が堅固な人」の意だが、良い意味でも悪い意味でも、底辺に生きる者たちのしぶとさ、したたかさを表わしている。
「闇」の世界に蠢く欲望を圧倒的なストーリーテリングで描き尽くす!