新型コロナの大逆風吹く中で開催された東京五輪も、8月8日に閉幕した。
日本選手団史上最多となる金27、銀14、銅17の計58個のメダルラッシュとなったが、膨らみ続けた大会経費は数兆円規模。約900億円という、頼みのチケット収入も無観客によって絶たれてしまった。
そんな赤字垂れ流しの祭典にはお構いなしに、闇賭博の胴元たちは荒稼ぎに沸いていたという。関東地方の広域組織関係者のX氏が不敵な笑みを浮かべて語る。
「五輪に向けた浄化作戦で、闇カジノが全部潰されるって話だったが、海外から客は来ないことになった。一部で見せしめの摘発はあったが、被害は大したことなかった。『五輪賭博』も無事開帳よ。野球賭博の延長で、盛況だったな。自国開催で時差がないから、開催するのも、買うのも生活する時間帯だ。賭ける額は1000円だって1000万円だっていいが、ふだんのプロ野球やメジャーリーグのついでに10万~50万追加で遊んでくれた。1日数千万単位で儲けが増えた胴元もあったってな。全国で動いた額を合わせれば、五輪だけで100億円はくだらないはずだよ」
プロ野球など、日常的に行われている賭博だけでも1日20~30億円が動いているという。そこに五輪が加わってより花盛りとは…。
ただし、すべての競技がギャンブルの対象になったわけではなかった。今回対象になったのは、野球、サッカー、テニス、バスケの4種目のみだったそうだ。
「ハンデを設定して実力差を調整する性質上、点数を重ねる球技じゃないと難しいんだ。伝統的に賭博対象の野球やサッカーはともかく、テニスは大坂なおみと錦織圭、バスケは八村塁って、海外で活躍するスター選手がいて、客の食いつきもいいからな」(前出・X氏)
特に金メダル獲得に沸いた野球、侍ジャパンの試合には絶妙なハンデがつけられ─。反社会的勢力の人物がさも当たり前のように説明する驚愕の実態は、8月31日発売の「週刊アサヒ芸能」9月9日号に詳細にレポートされている。