日本ハムが10月1日、斎藤佑樹投手の今季限りでの引退を発表した。
斎藤は早実時代、“ハンカチ王子”の愛称で甲子園を沸かし、早大へ進学。1年生の春から開幕投手を務め、東京六大学リーグ、全日本大学選手権での優勝に大きく貢献。大学4年間で東京六大学史上6人目となる通算30勝300奪三振の記録を引っ提げ、日ハムに入団した。
「2011年のシーズン1年目から先発ローテーションに入り6勝。2年目は開幕投手も任され5勝をあげていますが、6月以降は極度の不振に陥り2軍落ち。その秋に右肩を負傷して以降は目立った活躍もなく、通算で88試合に登板、わずか15勝という結果に終わりました。昨年10月にも右ひじの副靭帯断裂にみまわれるなど、ケガに泣かされ続けたプロ生活でした。ただ、日ハムOBの西崎幸広氏などは斎藤について、聞いた話として“頑固な面がありコーチに指導されてもやらない。自分の理論でやりたいタイプ”と、石毛宏典氏のYouTubeチャンネルで語っています。そうしたこだわりの強すぎる面が、余計に一軍を遠ざけた面もあるのかもしれません」(野球ライター)
それにしてもまだ33歳。認知度はいまだ抜群なだけに、今後、どのような進路を選ぶか気になるところだが…。
「スポーツキャスターとの声は以前からよく聞かれますが、枠として競争率も激しいことに加え、現役時代の実績が物足りないために説得力があるのかという問題もあります。また指導者側の立ち位置も、西崎氏の指摘通りの性格であればなかなか難しい。ただ、斎藤は以前、小学校を訪問した際に“将来の夢”として『ファイターズが世界一の球団になること。まずは選手として今年優勝できるように頑張る』と語っています。学業優秀なだけに、日ハムのフロントとして活躍する道は十分に考えられると思います」(スポーツライター)
第二の人生に期待したい。