フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ…通称「月9」開始のきっかけは、それまで月曜9時枠の顔となっていた萩本欽一司会の番組「欽ドン」シリーズの人気に翳りが見え始めたことだった。それにより、バラエティーからドラマへと路線を変更。世はバブル期を迎え、いい男といい女の華々しく豪華な恋愛劇を描くラブストーリーは「トレンディードラマ」と称され、多くの若者の心をつかんだものだ。
しかしながら、91年1月期に放送された鈴木保奈美、織田裕二主演の「東京ラブストーリー(以降『東ラブ』)」は、少々毛色が違っていた。住まいは派手なタワーマンションではなく、アパートの一室。男女がコタツで暖をとるシーンが印象的で、等身大の若者の恋愛模様が描かれていた。
その「東ラブ」で、織田演じる永尾完治の高校時代の初恋の相手を演じた有森也実が、お笑いタレント・松村邦洋のYouTubeチャンネル〈松村邦洋のタメにならないチャンネル〉に出演(4月28日付け投稿回)。
そこで「東ラブ」を振り返り、松村が「今の年齢で、その後どうなったのかも見てみたいですね。みんなが55の年齢になった時に」と期待を口にする。これに有森は「3人とも(鈴木、織田、江口洋介)まだ業界でやってるんだから、やろうと思えばできるよね」と、満更ではない表情で意欲を見せたのだった。いわば、「公開オファー」である。
実は「東ラブ」の25年後を描いた漫画「東京ラブストーリー~After25years~」の単行本が2017年に刊行されており、次なるラブストーリーは準備万端。
1991年3月18日放送の最終回が視聴率32.3%を叩き出した人気ドラマだけに、再結集となれば、大きな注目を浴びることは間違いないだろう。さて、実現はあるか…?
(所ひで/ユーチューブライター)