波高く、風が強い江戸川の水面を女子選手が走る機会は少ない。4月10日【木】~15日【火】のGIII「江戸川オールレディース」の出場者を見ても、海野ゆかりら15人の選手が過去3年間に1度も江戸川を走っていない。
最も出走数が多かったのは、柳澤千春、平田さやかの37走。こんな経験値の低い選手たちが果たして天下の難水面・江戸川を乗りこなせるのか? 今回は間違いなく大荒れ模様だが、ここに1人、狙ってみたい伏兵がいる。地元千葉のB1級・市村沙樹である。
彼女は昨年、岡山のA1級・清水敦揮と結婚。清水のほうが千葉に移り住んだが、2人が結ばれたきっかけは、市村が清水に江戸川の練習方法を尋ねたことだったという。彼は昔から江戸川が得意中の得意。水面練習を終え、ピットに上がってきた清水に彼女が強さの秘密を聞いたのだ。
きっとその成果が出たのだろう。市村は最近3年間に江戸川を22走して1着9本、2着3本。2連対率54.5%、勝率6.82の好成績を残してきた。一昨年12月21日、優勝戦に駒を進め、大外からコンマ09のダッシュ一撃、西村めぐみらをまくり差し、3連単1万8110円の大穴をあけたのを思い出す。今度も主力を倒して穴党ファンの期待に応えるだろう。
なお、市村の次走は4月24日~29日の「平和島一般戦」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能4/8発売(4/17号)より