ペナントの成績いかんで巨人と並んで大改革が断行されそうなのが楽天だ。球界関係者が語る。
「楽天は3位終了なら石井一久監督(48)がGMに専念、4位以下なら監督もGMも剥奪と言われています。もし石井監督が退団すれば、そのツテで出来高込み年俸9億円の複数年契約で入団してきたと言われる浅村栄斗(31)も、再度取得したFA権で他球団に移ることになるでしょう。半面、石井監督が残留すれば、今度は浅村も残留確実。その上、西武からFA権を取得した“子分”の外崎修汰(29)を強奪することになりそうです」(パ・リーグ関係者)
外崎は義理堅い性格で、残留が基本線と言われるが、
「西武時代、一匹狼だった浅村が唯一親しかったのが外崎で、現在もオフに合同自主トレを行うほど慕っている。外崎をセカンドに据え、浅村を守備負担の少ないファーストやDHにコンバートするシナリオもありそうです」(パ関係者)
果たして皮算用は成功するか。
一方、日本ハムでは、新庄剛志監督(50)が球団のFA参戦、大型補強を熱望。「全員獲りに行ったろうかな。(資金が)足りなかったらオレが出す」と怪気炎を上げている。
「さらに、メッツ傘下の日本人野手・加藤豪将(27)に興味津々。加藤は日本球界を経由せずメジャー入りしたため、今オフのドラフト指名を球団に直談判するそうです」(日ハム番記者)
就任1年目の今季は若い戦力の底上げに必死で、その中で芽吹いた選手はいるものの、結果は5球団に水をあけられたダントツの最下位。とにかく即戦力を欲しがっているという。だが、
「加藤は率を残すわけでもホームランバッターでもなく、複数ポジションが守れるが守備はそこそこで即戦力とは言えないばかりか、代理人の口出しも警戒して球団も獲得に否定的。そんな補強どころか、主力選手自らが球団を出ていこうとする気配が高まっています」(日ハム番記者)
それが入団から14年連続で50試合以上登板を果たし、今季FA権を取得した鉄腕セットアッパーの宮西尚生(37)だと言うのだ。元中日の岩瀬仁紀氏と並ぶ15年連続の記録を狙った今季だったが、9月2日現在、24試合を残して24登板にとどまっており、記録はストップしている。
「4月のオリックス戦で新庄監督が打者との対戦途中に申告敬遠を指示。マウンド上の宮西が『ド素人が!』と吐き捨て、両者に亀裂が入ったことが遠因と言われます。その後、宮西は6月の登録抹消から約2カ月間2軍に幽閉。実績を重要視しないBIGBOSSと相容れず、昨年までハムに在籍していた厚澤和幸投手コーチ(50)のいるオリックスへの移籍が濃厚ですが、宣言すれば巨人あたりも動くかも」(日ハム番記者)
いずれにせよ流出は避けられない模様だ。