サッカーW杯カタール大会でドイツから大金星をあげた翌日、現地の日本代表キャンプ地はソワソワムードとなった。今大会も日本から100人近い報道陣が現地にやって来ているが「ドイツに惨敗するに違いない」と予想するマスコミがほとんどだったからだ。
サッカー系のフリーライターたちなどは、開幕前から辛辣な森保ジャパンのバッシングを連日、大展開。中にはYouTubeで「日本代表がドイツに勝つ確率は10%!」と断言する者もいたほどだ。
そんな中での勝利で報道陣の注目を浴びたのが、決勝弾を決めたFW浅野拓磨のコメントだ。試合後に「僕がこういう日を迎えることを、ここにいるメディアさんがどれだけ思ったか。それが僕の正直な気持ち」とチクリ。翌日も自身のツイッターで「批判してくれてる方、感謝はしてないですが、今日につながっています」と強烈な皮肉を放ったからだ。
キャンプ地では連日、ローテションを組んで選手が取材対応を行っているが、他にも報道陣にブーイングを浴びせる選手が現れるのかという点でソワソワさせられたものの、浅野に追随する者は誰一人としていなかった。
これまで浅野はマスコミとの関係が良好だっただけに、今回の報道陣に対する浮いた態度には、現地で賛否が入り乱れている。次のコスタリカ戦後にはどんなコメントが飛び出すか、見ものだ。
(現地特派記者)