西武からオリックスにフリーエージェントで移籍した森友哉が11月26日、大阪市内のホテルで行われた移籍会見で「全試合でマスクを被る!」と宣言した。
大好きなカージナルス捕手のモリーナと同じ背番号「4」が用意され、4年総額18億円を超える破格の契約を結んだ森は、出身の堺市を含めて「大阪を盛り上げます」と力強く話し、1995年、1996年の黄金時代でも成し得なかったオリックスのリーグ3連覇に「貢献したい」と抱負を語った。
球団は米メジャーリーグにポスティングで移籍を目指す吉田正尚の代わりに主砲として獲得したが、不安な点も多い。さるパ・リーグ球団のスコアラーが冷ややかに言う。
「森の今年の打率は自身ワーストタイの2割5分1厘。本塁打もわずか8本で、打点は38。この成績で4年18億円は、オリックスにとって高い買い物をした印象が拭えません。成績だけ見れば完全に『右肩下がり』なので、過度な期待をしないほうがよいのではないか」
西武同様、オリックスも、ファンやマスコミのバッシングは小さい球団ではあるが、
「捕手というポジションだけに、オリックスも打撃ばかりを重要視しているわけではないでしょう。でも、成績を残さなければチームの評価は本人が思っている以上に厳しくなる。ヘタをすると、持ち味でもあるオラオラキャラすらマイナスに働く可能性はありますね」(前出・スコアラー)
果たして来季以降、森が攻守にわたってその年俸に見合った働きができるのか、注目されるのである。