ヤクルトのクローザー、スコット・マクガフが今シーズン限りで退団することが明らかになった。今後は米メジャーリーグ入りを目指す。
球団の保留者名簿からマクガフを外したと、球団幹部が明かした。マクガフは19年からヤクルトでプレー。中継ぎ、抑えとして毎年50試合以上登板しており、今シーズンも38セーブをマーク。チームのリーグ2連覇に貢献した。球団は今後、クローザーを託せる選手を獲得する意向だが、球団関係者は、
「メジャー入りの夢実現のために送り出したのではなく、年俸で引き留められなかったのが実情ではないか」
と解説する。
親会社のヤクルトは化粧品事業や、免疫力を高めるとされる商品「ヤクルト1000」が絶好調。球団のバックアップは手厚いものだが、
「それでも今年は4番の村上宗隆が令和初の三冠王と日本人最多の56本塁打を記録するなど、軒並み昇給が見込まれる。マクガフも今季推定年俸1億2100万円からの大幅増は避けられず、球団予算を上回るため、やむを得ずリリースを決めたようだ」(前出・球団関係者)
衣笠球団オーナー代行らにシーズン終了報告を行った高津監督は、来シーズンのリーグ3連覇に向けて「是非とも期待に応えたい」と燃えたが、さっそく難題が降りかかったのである。