静岡の大橋純一郎は戸田に出走すると、いつもうまいレースを見せてきた。最近3年間にも3節24走して優勝したのが2回。1着13本、2着4本。2連対率70.8%、勝率なんと8.04の快進撃である。
しかも配当は高く、11年10月1日第12R、5コースから鮮やかに別府昌樹らをまくり差したレースは3連単2万8140円。昨年3月2日第7R、同じく5コースから長野壮志郎らをまくり差したレースも3連単1万2770円。さらにいえば昨年10月6日第10R、4コースから中野和裕の2着を追撃すると、これがまた3連単2万9300円の大波乱だった。
好走の原因は何と言っても確かなスタート力にあり、3節24走の平均タイミングはコンマ14。トップスタートで飛び出したケースが10回。2番、3番スタートがそれぞれ4回。6番手に立ち遅れたのはわずか1回しかなかった。
その大橋が6月12日【木】~17日【火】の「戸田企業杯」に出場する。今回はGIIIとあってメンバーは豪華。戸田のエースに成長した桐生順平を筆頭に、第47回戸田クラシックの覇者・馬袋義則、鈴木博、石田政吾、奈須啓太らが参戦する。スタート一気に大橋がバック水面に躍り出ると、ここでも強烈な配当が生まれるだろう。
なお、大橋の次走は6月28日~7月3日のGIII「琵琶湖企業杯」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能6/10発売(6/19号)より