しつこい客引きなどに対する迷惑防止条例が各都道府県で改正されようと、悪質なぼったくり店はあとを絶たない。ひと晩で何十万という大掛かりなぼったくり店は減りつつあるが、ここ最近、再び流行しているのが「プチぼったくり」である。
これは週末の忙しい時期を狙ったもので、客引きは「1時間飲み放題1000円」などともちかけてくる。ところがいざ会計になるとサービス料、週末料金、しまいには頼んでいないはずの料理までが追加され、当初聞いていた料金よりも2~3万円ほど上乗せされるわけだ。
では、このようなプチぼったくりから身を守るには、どうすればいいか。最も簡単なのは、客引きについていかないことだ。ここ数年、迷惑防止条例の改正によって、路上での客引き行為が禁止されている区域は多い。
店前で客を待つのは問題ないとされている面もあるが、店から離れた路上で客引き行為をしている場合は、注意が必要だ。
「若い女性を客引きとして使っている居酒屋なども、要注意ですね。客引きを直接しなくとも、通行人からの声掛け待ちをしている可能性があるから」(飲食店関係者)
泥酔している人は客引きやぼったくり店からすれば、絶好のカモ。酔っていればぼったくりだと分かっても、つい支払ってしまうこともある。また、たとえぼったくり店だと気が付いた場合でも、記憶が曖昧で店の場所を忘れてしまう可能性も。
客引きの多い繁華街では、酔っていないフリをして早足で歩くだけでも、有効な対策となる。特にこれからの忘年会シーズンは、肝に銘じておいた方がいいだろう。