阪神から米メジャーリーグ入りを目指していた藤浪晋太郎が1月14日、オークランド・アスレチックスと1年契約の推定年俸4億2000万円で契約した。18日に現地で入団会見に出席する。メジャー関係者は、
「90年代後半から球団の財政状況が厳しく、映画『マネーボール』の題材にもなったほど低予算での球団運営が続いている。成長した選手を次々とFAやトレードで放出しており、藤浪の勝ち星は大きくは期待できないが、念願だったメジャーで先発投手として通用するかを試せる、大きなチャンスをもらった」
日本で年俸4億円はかなり高い部類に入るが、1年数百億円の大型契約も多いメジャーの世界ではだいぶ低い方。それでもメジャー契約できただけ、恵まれているといえよう。
藤浪の評価はそのまま、将来的にメジャーリーグを目指す日本の若手投手の指針にもなる。
「藤浪は阪神では近年くすぶっていたが、素材さえよければ、メジャーで大化けすることだってある…ということを証明できれば、日本人投手の評価もおのずと上がりますからね」(前出・メジャー関係者)
背負っている期待は、ファンのものだけではないのだ。