テリー 小沢さん、すごくしゃべりがうまいし、おもしろいから、コメディーもイケますよね。
小沢 あ、得意です、俺。(Vシネの)「日本統一」なんか、ほぼアドリブですよ。
テリー 昔、「寺内貫太郎一家」(1974年、TBS系)っていうドラマがあったじゃないですか。ああいう下町の頑固オヤジみたいな役は?
小沢 そういう話もあったらおもしろいですけどね。若い時だったら、「あんなドラマ」とか「映画」ってツッパって拒否したようなことでも、「これから先は楽しめる人生がいいな」と思って、YouTube(「笑う小沢と怒れる仁志」)もやり始めたんです。YouTubeって言っても、ただゲストと酒飲んでるだけですけど。でも何か、みんな「それがおもしろい」って言ってくれるんですよね。
テリー 小沢さんの本音や人柄が見えるからね。
小沢 やっぱりテレビのバラエティーとかに出ると、どうしても自分のイメージからハミ出せないみたいになっちゃうんですよ。でも、YouTubeは私服でダラーッとした日常を撮ってるだけだから、見る人には、たぶんそれがいいんでしょうね。
テリー YouTube以外にも「今後こういうことに挑戦したい」っていうのは?
小沢 俺は今、ドラマでも映画でも、やっぱりアジアでは韓国がナンバー1だと思ってるんですよ。だから韓国の名優と言われてる連中と、今回の「BAD CITY」みたいな映画でタッグを組んでやってみたいですよね。映画界全体では負けてるかもしれないけど、個々の役者とかスタッフとか、パーツで見たら「日本にもこんなすげえヤツがいるよ」っていうのを見せつけてやりたいと思って。
テリー ああ、いいですね。例えばどんな役ですか。
小沢 韓国に乗り込んで行くんだったら、やっぱりバッタバッタぶった斬って、ぶち壊して、観客に「こいつ、早くぶち殺してくれ!」って思われるような、主人公のカタキ役がいいですよね。
テリー それは日本人の役?
小沢 そうですね。ヤクザだったら韓国語をしゃべる必要もないし、手っ取り早いから(笑)。そういう役で出れないかなぁとずっと思ってるんですよね。
テリー ハリウッドは?
小沢 ハリウッドはあんまり。「どうでもいい」って言ったら嘘になりますけど、アジアで頑張っていれば、ハリウッドのほうから買いに来るので。
テリー ああ、そうか。
小沢 ハリウッドって「ハーイ」のイントネーションひとつでオーディション落とされるから、思ってるほどチャンスって多くないと思うんですよ。それよりハリウッドから欲しいって言われるぐらいアジアで有名になったほうがいい。今、韓国の俳優ってハリウッドにいっぱい呼ばれて、すごいじゃないですか。
テリー 「BAD CITY」もハリウッドの目に留まるかもしれない。
小沢 とにかく言いたいのは「映画館に行け!」と。見てもらえれば「元気が出る」とか「まだまだ俺もやらなきゃいけないな」とか、何か感じてもらえる映画になってるので。ここ数年、日本でこんなに熱量の高い映画はないはずですよ。その熱量をぜひ映画館で体感してください。
◆テリーからひと言
小沢さん、おもしろかったなぁ。そりゃあバラエティーでも人気なはずだよ。いつかコメディードラマの頑固オヤジ役も見てみたいね。