宝塚歌劇団が、相次ぐスキャンダルに見舞われている。昨年12月には演出家による助手へのハラスメント行為が発覚し、同演出家が退団。1月に入ると、今度は宙組トップスター・真風涼帆が、現花組トップ娘役の星風まどかに侮蔑的な言葉を浴びせるなど陰湿なイジメを行っていた過去が報じられた。
「宝塚には総勢約400人の劇団員がいますが、その女の園では、足の引っ張り合いやマウントの取り合いなんて日常茶飯事。しかも内紛だけではなく、外ではさらに熾烈です」(宝塚を取材しているライター)
タカラジェンヌたちの“外の闘い”とは、タニマチがセッティングする婚活だというではないか。
「新型コロナウイルスの感染拡大もあり、さすがに以前より少なくなりましたが、それでも六本木ヒルズや会員制のレストラン、OGが経営する店などで、限られた人数による合コンが開かれています。いかにいい相手に出会うか、激しい競争になっているんです」
こう話すのは、実際にタカラジェンヌと合コンしたという30代の経営コンサルタントだ。
「いわゆるトップスターやトップ娘役、二番手など有名どころも来ています。彼女たちのタニマチが、若手実業家や外資系エリート、医師や弁護士、会計士などを連れてきて紹介するんですが、彼女たちがあまりにも積極的で、ちょっと引いてしまうぐらいでした」
タカラジェンヌが必死に婚活するのには、実は深い裏事情がある。
宝塚音楽学校を卒業すると、彼女たちは阪急電鉄の正社員という形で雇用されるのだが、初任給は12万円だという。5年間は固定給の年収200万円程度で、アルバイトは禁止。6年目になると歌劇団との契約がギャラ制になり、CM出演や雑誌、テレビ、ディナーショーやイベントなどの仕事が増えていけば収入につながるのだが‥‥。
「トップであれば軽く1000万円以上を稼ぎますが、多くの団員は300万~400万円。私設ファンクラブを持っていればその収入もありますが、華やかに見えても実情は厳しい。退団後に芸能界で活躍できる人もほんの一部ですからね。だいたい7年目ぐらいから、あちこちの合コンに参加して婚活に励むようになります」(前出・ライター)
某組の現役トップ娘役はみずから歌を披露してアピールしていたという。
「若きCEOや外資系サラリーマンは彼女たちからすごい人気です(笑)。男性側からすれば『妻は元タカラジェンヌ』というトロフィーワイフになりますからね。でも結局、彼らに人気なのは女子アナなんです」(前出・コンサルタント)