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日本名輪会・山口健治「江戸鷹の目診断」カマシまくりで郡司が今年初Vを飾る

「静岡記念」◎郡司浩平/○松浦悠士/▲深谷知広/△守澤太志/新山響平/成田和也/山田庸平/野原雅也/渡邉雄太/清水裕友/吉田拓矢/瓜生崇智

 重いバンクを苦にしない先行選手がマイペースに持ち込んだ時には、逃げ切りがある。

「静岡記念」(2月9日【木】~12日【日】)は地元勢をはじめ、各地区に結束の固いラインができる。今年のGI初戦となる高知全日本選抜(2月23日~)の前哨戦にふさわしい、熱戦が繰り広げられることになりそうだ。

 本命は郡司浩平。1月の記念2戦は決勝戦で大宮9着、立川8着に敗れたが、中団から仕掛けて今年初優勝のチャンスは十分。南関の並びは微妙だが、郡司─深谷知広─渡邉雄太で落ち着きそう。他のラインの出方しだいだが、郡司がカマシまくりで決着をつける。

 対抗は松浦悠士。大宮記念は準決勝で失速したものの2日目からの動きはよかった。ここは中国ラインで清水裕友の後位も、同県の機動力が売りの町田太我が勝ち上がれば強力3車になる。余力を残して4角を回り、狙うは郡司に先着だ。

 あとは大宮記念の再現もありそうな深谷と、新山響平の先制で守澤太志の台頭を警戒したい。

 町田と同様に有力候補には入らなかったが、野口裕史がいつもどおり徹底先行で戦い抜く。前走の豊橋記念(〈2〉〈3〉〈6〉〈1〉)で4走全てバックを取っていたように、誰にも先頭は譲らない。この時期の重いバンクも苦にしないだけに、快走劇があってもおかしくない。

【大穴この1車】松岡辰泰(熊本・117期)。

 年末の平塚ヤングGPで7着した有望新人は主戦場のFI戦では主役になり、連に絡んでも万車券は望めない。ただし昨年のGIIIと記念では決勝戦に乗った10月GIII久留米(〈9〉〈1〉〈3〉〈6〉)の2次予選1着が2万円超。8月GIII岸和田(〈3〉〈1〉〈3〉〈3〉)の準決勝が4万円超。7月福井記念(〈1〉〈2〉未〈3〉)3着が1万円超と高配当を演出している。1本ヒットすればプラスになるはずだ。

【狙い目の伏兵3人】

 昨年12月の静岡(〈2〉〈2〉〈1〉)で優勝している望月一成(静岡・111期)は、ツッパリ先行にホームカマシ、ハマッた番手からの差し切りと積極策が光った。予選突破が目標になる。

 佐々木眞也(神奈川・117期)の父で師匠は龍也さん(引退)。兄で同じS級2班の龍、弟の和紀(A級2班)とともに戦法は父譲りの追い込み。好位差し切りに期待したい。

 中部の先頭で風を切るのが志田龍星(岐阜・119期)だ。FI戦とはいえ、直近5場所で2度の優勝があり、前走の豊橋記念では準決勝に乗った。ファイナリスト入りも十分ある。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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