時計を巻き戻すこと1月31日の午前11時頃。キャンプ地から車で30分弱に位置する「宮崎神宮」には、必勝祈願に訪れた巨人ナインの姿があった。中でも参拝客の目を引いたのが菅野智之(33)と坂本勇人(34)のツートップである。
菅野がブルー系、坂本がグレーのスーツを着て、2人で参道を歩くシーンが見られた。スタイル抜群の姿にファンの漏らすため息が伝わってくる。
昨シーズンBクラスに終わったチームの再建を願った大黒柱の2人。しかし豪華ツーショットは、おいそれと他人の心配まで気が回る立場ではないようだ。
「2人の築いた一時代の終焉が近づいています。まず、菅野はここ2年間での劣化が著しい。投げるボールは1軍でもせいぜい真ん中のクラス。当然、WBCの選考にもリストアップされていませんでした。反対に坂本は栗山英樹監督(61)からじきじきにオファーを受けたようですが、今季の開幕に向けた調整に専念するため辞退。昨季、球団は坂本に代わるショートをトレードで獲得する動きを水面下で見せた。それだけに危機感を抱いているのでしょう」(スポーツ紙デスク)
そんな坂本からキャプテンを引き継いだのが岡本和真(26)だ。WBC日本代表にも選出されたチームの“顔”は、練習の合間にメディアの取材対応に追われる毎日を過ごす。
2日にはテレビ朝日の安藤萌々アナ(25)から取材を受けていた。見知った記者たちの囲み取材では見せないようなデレデレした態度が印象的で、最後に手渡された名刺の裏には直筆の応援メッセージが書かれていた。惜しむらくは、その模様を視聴できる「報道ステーション」が宮崎の地上波では放送されていないことである。そんな複雑な選手事情を尻目に、ソフトバンクから新規加入した松田宣浩(39)は持ち前のキャプテンシーを発揮していた。なんでも「心頭滅却」の精神で新天地のキャンプに臨んでいるという。
「昨年、自主トレ先の熊本のキャバクラでコロナに感染して、キャンプに出遅れたことがシーズン最後まで尾を引いた。その反省を生かして今年は接待を伴う夜の店への出入りを封印したそうです。毎年の自主トレに帯同して、松田をキャバクラにアテンドした関係者が最終日まで『女の子の店に行きてぇ~』とボヤいていたそうですがね。ちなみに、キャンプにはチーム本体とは別便で先に到着。空港で初顔合わせとなった若手選手1人1人にペコペコ頭を下げて挨拶回りをしていました」(巨人番記者)
さて、今年からブルペンやグラウンドの「見学ツアー」や道行く選手にサインを求めるなどのファンサービスが解禁されたが、そんな中、選手と濃密な交流ができるスポットがあるという。地元の50代男性ファンが明かす。
「選手が泊まるホテルの風呂は穴場よ。1月31日にたまたま2軍選手の泊まる『青島グランドホテル』の温泉に行ったっちゃけど、そこに選手がたくさんおったかいね。とにかく体がデケェからビックリしたっつよね。しかも、みんな立派なもんが付いちょる(笑)。サウナでは、今季DeNAから加入した三上朋也(33)と15分くらいしゃべったちゃが。ドラフト1位ルーキーの浅野翔吾(18)とツーショット写真を撮ってもらった人もおったね」
アサ芸記者も汗を洗い流しがてら接触を試みるためにホテルに向かったが、
「キャンプ期間中の日帰り温泉は利用できません」(ホテルスタッフ)
およそ800メートルの距離にある、1軍の宿舎「ANAホリデイ・インリゾート宮崎」も同様の回答だった。来年こそキャンプ前日にひとっ風呂浴びたいものだ。