2年連続で優勝を逃した巨人が宮崎キャンプから、朝7時スタートの「アーリーワーク」を実施している。
アーリーワークは大久保博元打撃チーフコーチが08年の西武コーチ時代に取り入れ、一定の成果を収めたことから導入を提案。しかし、早朝から若手に1000本のスイングをノルマとして課すなど、まるで昭和時代のような練習に、疑問の声も上がっている。
21年に引退した元オリックスバファローズ外野手の西浦颯大氏はツイッターで、岸田行倫捕手のバッティング練習風景について「意味のない練習にしか見えない」とバッサリ。
「量より質 100回適当に振るくらいなら10回本気で振った方がよっぽど自分の為になる やらされる練習が一番意味ない 自分で考えてやらないと。上からすみません」
と苦言を呈しており、これに賛同する声は多い。
また、大久保コーチが西武時代のアーリーワークを巨人に持ち込んだことを不安視する声も。スポーツライターが言う。
「大久保コーチは西武時代、アーリーワークに遅刻した選手から1分につき1000円の罰金を徴収し、『アーリー会』などという、選手との食事会に充てていました。そうした中、菊池雄星に暴力を振るった不適切指導により、コーチを解雇されています。さすがに巨人では罰金制度は取り入れていないようですが、当時とかわらぬスパルタ体質に、いつ選手が反旗を翻すか、ハラハラしますよ」
チーム内では「常勝が義務付けられている球団。勝つためには何でもやる」とアーリーワークを歓迎する向きもあるのだが、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチなどは、夜練派だという。
開幕前に内紛が起きないか、心配になるのである。
(ケン高田)