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掛布雅之 オリックス好調の理由は盤石の救援陣にあり(2)

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 オリックスの馬原、佐藤達、平野佳の3人も、これからの夏本番、秋にかけてが本当の勝負でしょう。中でも馬原が1年間もつかどうかがポイントです。

 過去2年は右肩手術などで12年が登板なし、13年も3試合しか登板していませんが、今季は07年の54試合の自己最多登板を塗り替えるペースです。登板過多が懸念される中、本人も以前のような自信のあるストレートを投げ切れていないように見えます。その影響は投球テンポの悪さにも表れています。

 馬原の間合いが長いのは自信のなさとともに、ホークス時代に長くクローザーのポジションを務めたことも影響しているのでしょう。勝つために必要な27個のアウトは、イニングが進むにつれ、一つのアウトの意味が重たくなっていきます。一球一球に重みを感じながら投げるストッパーというポジションは、どうしても間合いが長くなってしまいます。でも、7回を投げる投手が重たいムードで投げると8、9回はそれ以上に重たくなります。野手も疲れますし、バトンを託された投手も大変です。ですから、7回はできるだけテンポよく投げる必要があるのです。馬原自身にとってもそのほうが心身ともに負担が軽くなるはずです。

 オリックスは日本一に輝いた96年以降、リーグ優勝から遠ざかっており、優勝争いに絡むこと自体も久々です。優勝争いの中でプレーできるというのは、周囲が考えている以上にアドレナリンが出るものです。疲れを感じないということはないにせよ、疲れを忘れさせるようなエネルギーを3人は感じているはずです。

 とはいっても、これから難しくなるのはベンチワークです。やはり、このペースで彼らが投げ続ければ、どこかでスタミナ切れを起こす危険性が高いと言わざるをえません。そしてもう一つ重要なのは、どこにゴールを設定するかです。クライマックスシリーズがある今のシステムでは、リーグ優勝の先にまだ大事な戦いが残っているのです。

 私は今年のオリックスは短期決戦で強さを発揮するチームだと思っています。金子、西という2人の強力な大黒柱は相手にとっては脅威となり、野手陣も1点を奪い取るための機動力のある選手を多く抱えています。そして、7回からは盤石の勝利の方程式。このメンバー編成は、CS、日本シリーズでも優位に戦えるはずです。

 だからこそ、ベンチは日本一とリーグ優勝をどう天秤にかけるかです。日本一を捨てようとも、リーグVで燃え尽きてもいいという考えも理解できます。一方でリーグ優勝しても、日本シリーズに進出できなければ、どこかでむなしさが残るのも事実です。

 これからのオリックスのテーマとなるのは、スタミナ配分です。特に、負け試合でムダな力を使わないことです。目の前の試合と同時に、大局観のある見極めが求められます。難しい局面での森脇監督の手腕に注目したいものです。

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