ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を戦う侍ジャパンの4番・村上宗隆がさっぱりだ。中国との第1戦、韓国との第2戦はともにノーヒットと散々で、早くもチーム内で浮いた存在に。1次リーグの4試合を終えてわずか2安打と、大ブレーキとなっている。
開幕前は「令和初の三冠王」の看板を引っ提げて、大会優勝のキーマンに挙げる解説者が多かった村上。ところが直前の壮行試合、強化試合でも調整不足が露呈して結果が出ず、本番になっても打棒爆発に至っていない。韓国戦では選球眼の良さを生かして押し出し四球を選び、走者がいる場面では犠飛を放ってチームに貢献したが、大谷翔平、吉田正尚、ヌートバーら好調打線の中で沈んでいる。
「それでもベンチで自軍を鼓舞するなど、盛り上げ役に徹すれば救いもあるが『オレに話しかけるな』と言わんばかりにピリピリムードを出しまくって、誰も近づいていません。球場入りする時もイヤホンを耳につけて、ふさぎ込んでいるように見えます。これでは『お山の大将』と揶揄されて、評価を上げるどころか一気に下がってしまいかねない」(スポーツ紙デスク)
投打に活躍する大谷翔平との差は、歴然と言っていい。イタリアとの準々決勝から結果を出して、やり返すしかない。