スポーツ

歓喜のWBCで一般視聴者が感じた「大谷翔平だけ映しすぎ」という過剰なお祭り度

 WBC侍ジャパンが準々決勝でイタリアを破り、準決勝の地マイアミへ飛んだ。

 栗山英樹監督の勝利インタビューの脇を通る大谷翔平を追いかける取材陣。栗山監督の周りでペンやマイクをとっていたメディアも、吸い寄せられるように大谷を追う。

 今回のWBCは、あまりに「大谷祭り」がすぎるのではなかろうか。ふだん野球にさほど興味を持たない一般視聴者は、そう感じた人が少なくないだろう。

 確かにイタリア戦を見ても、その二刀流のスゴさが宇宙人的であることに疑いはない。164キロの剛球に、不意をつくセーフティーバント。誰もがため息をつく活躍ぶりだったが、こと一般視聴者となれば、もっと冷静に見ているのだ。これに共感するスポーツライターが語る。

「よく高校野球では『全員野球』という言葉を使います。今はビジネス用語として使うことがあるようですが、『全員で野球する』という意味ではなく『チーム全員が一丸となって取り組む』ことを指しています。イタリア戦を見て、思わずその言葉を思い出してしまいました。今回のWBC中継、大袈裟に言えば、3分に1回は大谷を映している。他にも選手はいるんだよ、と感じていました。もちろん大谷を見たい気持ちはわかりますが、やりすぎですよね。それがイタリア戦ではみんなが映っていたし、これまでで最も一丸となってみんなが活躍した、と言えるのでは」

 準決勝が行われるアメリカでも、やはり大谷フィーバーが巻き起こることは間違いないだろうが…。

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