訪日する外国人観光客が一気に増え、有名観光地などでは歩きづらいほどの人の多さに驚く。ようやく飲食店にも活気が溢れ始めたが、とりわけ寿司が大人気である。フードアナリストが言う。
「お寿司屋さんで食べるのが主ではありますが、お寿司作り体験というのもまた、人気があるのです。コロナ禍でしばらくできなかったのですが、ようやく外国人向けの寿司作り体験が再開しました」
寿司はもともと、東南アジアの保存食である「魚のなれずし」が、中国への伝来を経て日本にやって来た、という説がある。2000年ほど前の中国には「鮨」という字を用いた魚の塩辛が存在しており、それが「鮨」の語源とされる。
鮮魚を握るようになったのは江戸時代になってからだが、日本では縁起がよいとして、当て字として使ったのが「寿司」だ。
「しまいには寿司を回転させてしまうんですから、エンターテイメントとしても優秀です。日本の和食はユネスコ無形文化遺産に登録されていますが、寿司というジャンルがそうなってもいいはず」(前出・フードアナリスト)
外国人観光客の間で寿司がもっと盛り上がり、国際社会での日本の地位が上がれば一石二鳥だ。