巨人のオコエ瑠偉が5月8日、出場登録を抹消された。
現役ドラフトで楽天から加入したオコエはオープン戦からアピールし続け、開幕戦で1番打者としてスタメンを勝ち取った。レギュラー固定とはいかなかったものの、19試合に1番で出場し、計23試合で打率2割4分7厘、2本塁打、6打点の成績だった。
ここ最近は10打席安打がなく、5月に入ってからはベンチスタートが続いていたのだが、球団関係者は次のように吐き捨てるのだ。
「若い選手に対する原監督の『我慢できない病』がここでも出たということ。ようやくトップバッター向きの選手が見つかったと思っても、たった10打席ヒットが出ないからといって2軍落ちでしょ。これじゃあ、若手はなかなか育ちませんよ」
原監督は抹消の理由について「まぁちょっと試合にあんまり出てないしね。まだまだ若いし」などとしていたが、坂本勇人は20打席以上連続無安打が続いても1軍ベンチに置き、スタメンと代打起用を繰り返しながら復調を待った。経験の差はあれど、貴重なリードオフマンを育てるにしては、なんとも雑な2軍落ちだと捉えられても仕方がない。
「オコエも不満は当然、持っている。『自分の人生を変えたい』とまで言って張り切っていたが、これでモチベーションも含め、問題児扱いだった楽天時代に逆戻りする危険性がある」(球界OB)
原監督の意識大転換が待たれる。