阪神タイガースが「令和の怪物」佐々木朗希の攻略法を指し示した。タイガースは6月4日のロッテ戦で、6回に中野拓夢のフォアボールから盗塁と暴投を絡めて1アウト三塁のチャンスを作り、4番の大山悠輔が値千金のタイムリーヒット。佐々木を追い詰めて、今季初黒星をつけた。
試合前から令和の怪物対策として、綿密に計画が練られていた。阪神の岡田彰布監督は「今日だけは見逃し三振OK」「低めのボールを振らずに四球を選べ」と選手たちに指示。徹底的に佐々木に球数を投げさせた。
「佐々木は球数制限があって、100球前後しか投げることができません。たくさん投げさせることができれば、早く降板へと追い込めます。また、投球フォームにクセがあるため、塁に出れば盗塁のチャンスが生まれる。そういったことをミーティングで共有して臨んだことが、攻略へとつながりました。他のチームも阪神の攻略方法をマネすることは間違いないでしょう」(スポーツ紙デスク)
阪神は5回が終わった時点で、佐々木に78球を投げさせており、3四球も。さらに6回の攻撃
前には再度、打撃コーチが円陣を組んでミーティングでの方針を徹底させ、ゲームを動かした。
「今年から戦略や指示の細かい岡田監督が就任したことで、他球団を偵察する阪神スコアラーの仕事量、精度が上がっています。相手のウイークポイントをすぐさま見つけ出し、直ちに報告するシステムが構築されている。昨年までの阪神と比べ、情報面でもより強さが増していますよ。わずかなスキを逃さないチームに変貌を遂げています」(前出・スポーツ紙デスク)
セ・リーグ首位独走の勢いは、ますます加速していきそうだ。