Aクラス浮上を目論む巨人が、精力的に動いている。石川慎吾外野手とロッテ・小沼健太投手の交換トレードが6月3日に発表されると、4日午前には巨人に移籍した小沼が会見を開いて、
「後半戦が大事だと思う。優勝した時に、小沼が入ってよかったと言われるようになりたい」
と抱負を語った。球団OBが内情を明かす。
「慢性的な投手不足で、巨人は小粒な野手をエサに、他の球団とのトレードを画策していました。石川は交換要員の筆頭で、他にも若林晃弘、北村拓己らの名前が挙がっていた。トレード期限の7月末までまだ時間はあるので、さらなる補強を進める可能性はありますよ」
思い起こせば、巨人の選手とパ・リーグ球団選手のトレードは、頻繁に行われている。
「5月17日にはオリックス・鈴木康平投手と、ヤクルトから獲得するも使いどころがなかった廣岡大志内野手の交換トレードが成立した。それ以前にも日本ハムから中田翔、鍵谷陽平、藤岡貴裕などを獲得しています。小沼が所属したロッテも日本ハムも普段は別リーグですが、2軍は同じイースタン・リーグの所属。対戦を通じて互いに力量を把握しており、話がまとまりやすい傾向にあります」(スポーツ紙デスク)
今年3回目のトレードは、どんなものになるのか。