6月16日に「としまえん」跡地にオープンした、「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京-メイキング・オブ・ハリー・ポッター」。英・ロンドンに次いで2番目となるハリポタテーマパークの誕生に、地元・練馬区には年間533億円の経済効果が見込まれるとの試算もある。果たしてフィーバーはいつまで続くのか?
エンタメ誌ライターが語る。
「スタジオツアーでは、東京ドーム2個ぶんの敷地にホグワーツ魔法魔術学校やダイアゴン横丁、9と3/4番線といった映画『ハリー・ポッター』や『ファンタスティック・ビースト』シリーズに登場するセットを再現。その世界観を歩きながら体験できるウォークスルー型エンターテイメント施設となっています。3月22日から開始されたチケット予約には一時16万人超が待機するなど購入希望者が殺到。7月上旬時点でも土・日曜日のチケットは9月いっぱいまで売り切れとなる盛況ぶりです」
同施設は「東京ディズニーリゾート」や「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」などとは違い、ハリー・ポッターというワンテーマに絞ったパークとなっているため、開業前は集客を心配する声も少なくなかったが、蓋を開ければ連日の大盛況でおおいに賑わっている。
「まだオープン直後だけにごった返して当然ですが、この先は利用者が激減する可能性もあると思います。まず、映画版ハリー・ポッターは2011年に完結を迎え、その後スピンオフシリーズとして映画『ファンタスティック・ビーストシリーズ』が公開されていますが、興行成績はハリポタシリーズには到底及ばず、人気は右肩下がり。さらにスタジオツアーは歩いてセットを見学する施設のためライド系のアトラクションもなく、作品の内容を知らない客はイマイチ入り込めません。また6300円の入場料は決してお手軽とはいえず、展示内容が大きく変わる可能性は低くリピーターはそこまで期待できない。最終的には熱狂的なファンだけが残るのでは」(前出・エンタメ誌ライター)
しばらく待てば、余裕で入場できる日が来るかもしれない。
(小林洋三)