毎年夏になるとオカルトマニアの間でにわかに浮上するのが「最凶心霊スポット」の話題だ。近年、ネット上には全国各地の心霊スポットが紹介されているが、中でも訪れる者を恐怖のどん底に叩き込んでいるのが、千葉県某所にある某ホテルの廃墟だ。
2004年12月末、近隣に住む女子高生が5人組の凶悪犯に拉致、暴行され殺害される事件が起こった。現場になったのがこのホテルの廃墟で、女子高生は冷蔵庫に押し込められた状態で遺体で発見された。
その後、オカルトマニアの間で廃墟が「最凶心霊スポット」として口コミで広まり訪れる者が急増したが、現在は立ち入り禁止になっており、中の様子をうかがうことはできない。
オカルトライターが語る。
「心霊スポットとして『廃墟』が取り上げられることは少なくありませんが、実際に心霊現象が報告されるのは何らかの『事件』が発生した場所であることがほとんどです。このホテルでは過去に複数の幽霊のようなものが目撃されており、また、肝試しで訪れた人の中には身体の一部が動かなくなるなどの不可解な現象に遭遇した人もいる。訪れた後、体調不良が続き、交通事故などに巻き込まれた人も少なくありません。物見遊山で訪れるのは絶対にやめたほうがいいでしょう」
このホテルがまだ営業している時には、恋愛のもつれから刺殺事件が発生し、宿泊客が焼身自殺する事件も起きており、もともといわくつきの場所だったようだ。
立ち入り禁止になる前、廃墟2階のある部屋では金縛りに遭ったという人が続出している。もしかたらその部屋でも、壮絶な事件が起きていたのかもしれない。
(ケン高田)