DeNAが首位・阪神に本拠地で3連敗を喫し、自力優勝の可能性が消滅。最大12あった貯金がなくなり、巨人が勝利したため4月15日以来のBクラスとなる4位に転落した。
8月6日の試合では、1点を追う7回1死2、3塁の場面で、不振に苦しむ主将・佐野恵太に代打を送ったが、その楠本泰史が凡打、続く関根大気は空振り三振に倒れて無得点に終わった。さらに8回にも1死1、3塁の好機を作ったものの、代打・蝦名達夫は空振り三振。大和も凡退し、スタンドはため息に包まれた。
試合後の三浦大輔監督は「あと1本というところでしたけどね…。勝負に出て、取れなかったのは自分の責任です」と話していた。
今季97試合目で自力優勝が消滅したDeNAだが、同チームOBの高木豊氏は7日に更新した自身のYouTubeチャンネルで阪神との3連戦を振り返り論評。三浦監督に対し「もう少し細かい野球も考えたほうがいい」と提言し、
「チームの状態が悪い時は、細かい作業は大切じゃないのかなと。いつもいつも打てるわけじゃない。うちは打つチームだからって言われても、負けているとファンは納得しないからね。佐野に代打を送ったとか勝負手を使ったけど、結果が伴わないと不協和音になりかねない」
と警鐘を鳴らした。
さらに今後はチームの状態によって作戦面での柔軟性が必要とし、こうも語っている。
「エラーが止まらない、フォアボールのランナーが帰ってくるようでは優勝争いは無理だね。ここらへんはなんとか修正するとか、違うメンバーを使っていくとかしないと大変なことになる」
監督の采配面、守備ミスの多さを切り替えられるか。貯金ゼロからの再スタートが始まる。
(鈴木十朗)