西の若手からは西村淳也(24)の名前が挙がった。
「22年2月までは3着内率22.5%(同83%)でしたが、デビューから丸4年が経過した22年3月以降に限ると複勝率が32.0%(同93%)。安定感が増している一方で、世間の評価が追いつき切っていない印象です」(伊吹氏)
7月30日終了時点で西のリーディング7位。重賞では7月2日に福島で行われたラジオNIKKEI賞など3勝を挙げている。スポーツ紙デスクが話す。
「今年になってノーザンファームとパイプの太いエージェントに替わり、乗り馬の質がアップした。昨年のリーディングトレーナー・中内田厩舎の主戦騎手は川田将雅(37)ですが、藤岡佑介(37)とともに代役を務め、6月のマーメイドS(ビッグリボン)で結果も残し『早くGⅠを制覇したい』と気合い満々です」
若手GⅠジョッキーの坂井瑠星(26)や横山武へのライバル心を公言しているほどだが、
「22年3月以降に限ると、中山と阪神以外でより優秀な成績を収めていました。ローカル場や京都など、ゴール前の直線が平坦なコースこそ狙い目ではないでしょうか」(伊吹氏)
5月20日の京都10R(芝2000メートル)では、11頭立ての10番人気、サンタグラシアで2着に好走した。
「後方でじっくり構えての末脚勝負でしたが、いわゆる『当たりが柔らかい騎手』なのでロスのない競馬をする。コース取りがタイトになるレースでも頼りになりますね」(スポーツ紙デスク)
特に芝レースの3連系馬券では、押さえておきたい騎手だ。
「22年3月以降は、ダートよりも芝のレースのほうが好成績ですね。中山と阪神を除いた芝での3着内率は39・4%(同106%)です」(伊吹氏)
昨年9月4日の小倉2歳Sでは、13頭立ての11番人気馬シルフィードレーヴで3着し、3連単37万円オーバーの波乱を演じた。今夏も小倉参戦の西村が大穴馬券の使者になりそうだ。
これら若手大穴騎手の新御三家S(佐々木大)・N(西村)・S(菅原明)以外でみると、斤量面で恩恵のある女性騎手も軽視はできない。中でも成績上昇中なのが古川奈穂(22)。7月2日の函館12R(ダ1000メートル)では、11頭立ての10番人気馬シエラメンテで2着し、3連単146万馬券に貢献した。
「今年の4月以降に限ると複勝率が22.7%(同90%)で、女性騎手の中では複勝回収率が単独トップです。3着内率も永島まなみ騎手(20)の26.9%に次ぐ2位。ダートでより優秀な成績を収めていて、13頭立て以下では複勝率48.3%(163%)なので、無条件でマークしておきましょう」(伊吹氏)
夏競馬終盤戦は、若手ジョッキーの狙い撃ちでガッテン大儲けといきたい!