スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「カレンブラックヒルが逃げ切る」

 今週は東京で「天皇賞・秋」が行われる。伝統の一戦にふさわしく、好メンバーが勢ぞろいする中、2週連続で万馬券を的中させている絶好調の水戸氏は、カレンブラックヒルに◎を打った。はたして、今週も的中となるか!

 今週は天皇賞がメイン。さすがに顔ぶれがいい。GI勝ち馬6頭。GIで2着があるのが4頭。出否微妙のペルーサが、当初の予定どおりアルゼンチン共和国杯にホコ先を向ければマックスドリームが出走可能となるが、この馬以外はいずれも重賞で勝ち負けしている。まさに豪華版のGIと言っていい。

 女傑ジェンティルドンナ、春の天皇賞馬で、一昨年(僅差2着)の雪辱に燃えるフェノーメノ、そして菊花賞馬エピファネイアが有力候補にあげられるが、どれも今回は休み明けの一戦となる。早くからここ目標にしっかりと乗り込まれて臨戦態勢を整えているとあって、力を出せる状態にあると判断できるが、だからといって全幅の信頼を寄せ切れるまでには至らないだろう。

 ならば押し出されての1番人気は、イスラボニータだろうか。3歳同士の菊花賞に向かわず天皇賞に挑戦したのは、この馬にとって東京コースでの2000メートルが最も適していると関係者が判断したからだ。そのあたりは予想する側としても納得である。

 しかし、この馬で“絶対”かとなると、簡単にうなずくわけにはいかない。

 東京の2000メートルはスタート地点が2コーナーのポケットにあり、加速がつくところで急に折れる最初のコーナーがある。器用にカーブを切れない馬が何頭か出て、多頭数になればなるほど外枠の馬はハジかれたりして不利を被ったりするのだ。過去10年で7枠に入って勝った馬は、ゼンノロブロイ(13番枠)、ダイワメジャー(14番枠)、ウオッカ(14番枠)と歴史に名を刻む、抜けて評価が高かった馬ばかり(8枠での勝ち馬はいない)。よって、まず好走の条件は、真ん中よりも内めの好枠を引き当てられるか否かにかかっていると言えるだろうか。

 馬単導入後の過去12回の馬単で万馬券になったのは4回(馬連2回)。特に大きく荒れてはいないが、枠順による有利、不利はあると言っていいだろう。

 イスラボニータを筆頭とした前述のGI勝ち馬プラスGI好走馬が有力候補であることに異論はない。しかし、その順位、評価は別モノだ。

 顔ぶれを見渡してわかることは、逃げ、先行脚質馬が少ないことである。逃げ切りというケースも多い府中の2000メートル。期待したいのは、カレンブラックヒルである。むろん、好枠に入ることが条件。いや、極端な外枠、7枠、8枠を引かなければ勝負になるか。

 恐らくこの馬がハナを奪い、好枠を引いたなら楽な単騎逃げも可能なはずだ。連勝街道を驀進していた3歳時の輝きは失せたが、スランプを脱出して再びのし上がろうとしていることも確かだ。

 ダービー卿CTで復活を果たし、続く安田記念は道悪に泣かされたが、秋初戦となった前走・オールカマーは果敢に逃げまくって、勝ったマイネルラクリマにコンマ2秒差の7着と頑張ってみせた。休養前に比べ体重12キロ増。春とは見違えるほど、たくましくなっているのは特筆すべきだ。

「この秋は、まるで違います。使われて馬体が締まったが、前走と体重はそう変わりません」

 こう厩舎スタッフが変わり身を強調するほど。ならば大いに期待できるというものだ。

 能力の高さは、これまでの実績(NHKマイルC勝ち)が示すところだが、輝きを取り戻し、再び頂点に上り詰める素地は十分秘めている。それだけの血統的な背景があるからだ。

 英2、3歳女王ミセスペニー(仏オークスなどGI3勝)を曾祖母に、アナカウンティドフォー(GIホイットニーH)、ミセスリンゼイ(GIヴェルメイユ賞)など近親に活躍馬が多くいる良血。良馬場条件に好走必至と見た。

◆アサヒ芸能10/28発売(11/6号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
2
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
3
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論
4
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
5
世間はもう「松本人志」を求めていないのに…浜田雅功「まっちゃん」連呼のうっとうしさ