9月からオンエアされている米津玄師出演のコーヒー飲料のテレビCMが注目を集めている。米津が歌って踊っている海が見える駅がどこなのかと話題になっているのだ。鉄道ライターがその駅を明かした。
「海岸の近くにあり海が見える駅は少なくありません。その中でも絶景としてよく知られているのはJR信越本線の青海川駅や島原鉄道の大三東駅、JR予讃線の下灘駅、JR五能線の驫木駅があります。どれも映画やCMのロケ地として何度も利用されています。ただ米津さんがいた駅はこれらのどれでもなく、島原鉄道の古部駅です。2022年の1日あたりの乗降客数は50人。駅舎がない無人駅ですね。同じ島原鉄道の大三東駅が有名なので、古部駅で撮影されたのは少し意外です」
古部駅は早くも聖地化され、SNSには巡礼したファンのレポートが上がっている。このまま行けば利用客の増加も望めそうだ。もし聖地巡礼をするのであれば、大三東駅まで足を伸ばしてほしいと鉄道ライターは言う。
「大三東駅は『日本一海に近い駅』と言われる駅の1つで、ホームから海を一望できる。また『しあわせの黄色い列車王国』という町おこしプロジェクトが行われています。これは黄色いハンカチに幸せを願うメッセージを書き、下り線ホームに掲げるというもので、人気になっていますよ」
島原鉄道の列車の車窓からは有明海が広がる。これを見るだけでも訪れる価値はありそうだ。
(鈴木誠)