巨人の原辰徳監督が今季限りで解任されることが分かった。後任には阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチが就くとみられており、近日中に正式発表される模様だ。
10月3日、巨人はバンテリンドームナゴヤで中日との最終戦を戦い、勝利。今季ラストとなる4日のDeNA戦に向けてチームは当日移動で臨むが、その裏では長期政権が音を立てて崩れていたのだった。球団関係者がうつむきながら言う。
「通算17年間も監督をやった功績は大きい部分もあるけど、イエスマンで周囲を固めるなど弊害も大きかった。それでも優勝できていればよかったが、結果が出ない以上、どうしようもない」
阿部コーチは以前から球団や原監督が、将来の指揮官としての位置付けをしていたが、選手や球団関係者へのパワハラまがいの言動が問題視されている。
「それをスルーしても就かせる理由は、ひとえに人材がいないから。桑田真澄ファーム総監督という選択肢もあったけど、組閣は難航しそうだし、かといって他に適切な人材はいない。『阿部しかいなかった』という消去法で選ばれています」(前出・球団関係者)
原政権から一気に若返ったのはいいが、はたして伝統球団の監督は務まるのか。