ジャニーズ事務所の2度目の記者会見で「質問NG記者リスト」なるものがあったことが発覚し、大騒ぎになっているが、ジャニーズ事務所は、会見の運営を担当した外資系PR会社「FTIコンサルティング」が作成したもので、自分たちは関与していない、と説明した。10月5日にそのFTIコンサルティングが、次のようなコメントを発表。
「限られた会場使用時間の中で会見の円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもの」
NGリスト作成を認め、謝罪したのだった。
リストの存在が明らかになったのは、10月4日のNHK「ニュース7」のスクープによるものだが、以降のニュースやワイドショーでの騒ぎっぷりは尋常ではなく、5日の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)でも、橋下徹氏や橋本五郎氏らコメンテーターたちと宮根がパネルを使って、ご丁寧に説明していた。橋下氏などは「会見を円滑にするためにはNGリストはあって当然だ」などと、「けしからん」一辺倒の世間とは異なる独自の見解を語っていた。
FTIコンサルティングが作ったリストにはもうひとつ「指名候補リスト」があり、そこにはジャニーズ取材を得意とする「ミヤネ屋」に出演する芸能リポーター・駒井千佳子氏の名前もあった。そして実際に指名され、質問をしていたことは、会見を見ていた視聴者なら誰もが知るところだ。
一部では「マスクをしていた人ばかり指名されていた」という話もあり、事前にジャニーズ側となんらかの打ち合わせをした可能性もあろう。
そんな疑問に答えられ、なおかつ当日の会場の様子を伝えることができるのは、駒井リポーター本人だろう。なのにこの日、番組に駒井リポーターの姿はなかった。リモートや電話で出演することもできたはずだが、それもなく、宮根も駒井リポーターには触れずじまいだった。茶番会見を報じるワイドショーも茶番。茶番の連鎖は続く。
(堀江南)