今月10日に83歳で死去した高倉健さん。しかしマスコミがその死を報じたのは、18日になってからのこと。個人事務所である高倉プロモーションから、マスコミ各社宛てにファックスで報告されてのものだった。しかしその数日前から、高倉さんの死をめぐっては、情報が錯綜していたという。
「水面下では『高倉健が亡くなったようだ』との噂と共に、『ショーケン(萩原健一)が亡くなった』との説も飛び出し、とにかく“健”と名のつく大物が亡くなったらしいと、マスコミも混乱状態だったんです。裏を取ろうと動き出したがショーケンは連絡がつかないし、高倉さんの周辺は見事なまでの緘口令でした。そもそも発端は、新橋のあるお店で、高倉さんの関係者が、亡くなったことをどうやって公表するのがよいか話し合っていたのを、迂闊にも居合わせた客に聞かれたことらしい。早とちりして、健さんと言っていたのをショーケンと聞き間違えたのでしょうか」(スポーツ紙記者)
すでに荼毘に付されてからの発表は、最後まで“高倉健の美学”を貫いたものだったが、思わぬ余波も招いてしまったようだ。