「34、5歳はガキじゃん。例えば坂本勇人にしたって。ただ、何億も貰ってるから、本人はたぶん、巨人の象徴みたいな気持ちになってると思うの。選手を立てなきゃいけないけど、考えてみたら息子と同じぐらいの年齢じゃん。なんで俺が気を使ってんの、なんで俺から挨拶しないといけないの」
巨人の前1軍打撃チーフコーチ・大久保博元氏の巨人批判が止まらない。フリーアナ・田中大貴のYouTubeチャンネル〈田中大貴アスリートチャンネル【アスチャン!】〉に出演した大久保氏は、
「レギュラークラスは監督と同格ぐらい」
として、指導者が選手に気を使う時代になった、と明かす。とはいえ、どの球団にも当てはまることはないらしく、
「ジャイアンツぐらいだよ。原(辰徳)監督の言うことしか聞かないよ」
打撃コーチの立場上、3割は打てなくとも、盗塁を10個成功させればヒットが10本増えるのと同じで、打率向上に繋がっているとの自論から、
「『盗塁できないの?』って選手に聞いたら『1回盗塁したら体壊れちゃいます』って。ハッハ~、20メートルで壊れるの? いくら貰ってんだお前、みたいな。それで『お前、何言ってんだ』って言ったらこっちが悪いんだから」
そう言って不満を爆発させる大久保氏だった。
今季、巨人の盗塁数は48個で、リーグ4位。一方で、38年ぶり2度目の日本一に輝いた阪神は79個でトップ。1、2番コンビの近本光司が28個で盗塁王、中野拓夢は盗塁死が12個あるものの、成功は20個と果敢に挑んでいることがわかる。
大久保氏はさらに、こう言って嘆くのだ。
「向いてないよ、俺は…」
(所ひで/ユーチューブライター)