ペヤングのソース焼きそばにゴキブリが混入された事件で、製造元の「まるか食品」は、期間未定で全工場の生産自粛と全商品回収を決定した。そうした中、カップ焼きそばファンの間では「ペヤングロス」の人たちが続出。数少ない未回収品を買い求めようと、ネット上で探し回る様子を実況する書き込みが殺到するなど、騒動となっているが、一方で、あるカップ焼きそばに熱視線が注がれているのだ。B級フードライターが言う。
「それは、東洋水産が製造発売しているカップ焼きそば『やきそば弁当』ですね。実は、この『やきそば弁当』は75年に製造が開始された定番のロングセラーですが、UFOやペヤングと違い、北海道限定発売。四角いフォルムに、白いパッケージもどことなくペヤングを彷彿とさせるものがあり、注目されているのです」
北海道民にとっては、懐かしのソウルフードでもあるが、ウリはそれだけではない。
「やきそば弁当は、麺をゆでた後のお湯をスープにすることもできるのも人気の一因。北海道以外では、カップ焼きそばといえば、もっぱら焼きそばだけで味気ないですが、スープも一緒に味わえるとあって、リピーターが多くついています」
ペヤングのみならず、全国展開も待たれる「やきそば弁当」の去就も気になるところだ。